黒糖どう? 水は? ちばりよー。
NAHAマラソンを走る人は応援の声に背中を押され続ける。
稀有な雰囲気の大会はいかにして生まれたのか。現地を取材した。
好評発売中のNumber Do『完全保存版 死ぬまでに走りたい100の大会』より
知る人ぞ知る、沖縄の名物マラソンの特集を公開します!
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今年で30回を迎えるNAHAマラソンは、中間地点までほぼ登り坂が続き、後半はひたすら下るというかなり過酷なコース。このレースでベストタイムを狙うのは難しいし、実際に完走率も異様に低い。そんな大会に県内外問わず多くのランナーが詰めかけ、今年は3万人が参加する。
一度走ればその魅力に取り憑かれ、リピーターが続出する理由はいったい何なのか。
出場経験のある人に聞くと、「応援がとにかくすごい!」と口をそろえる。沿道には42.195km絶え間なく地元の人たちの応援が響き渡り、スポーツドリンクはもちろん、黒糖や塩、サーターアンダギーや沖縄そばまでが振る舞われると言う。しかもほとんどが自主的に用意された“私設エイド”なのだ。
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photograph by Sports Graphic Number