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【Podcast】佐藤駿は「踊り続ける」、三浦佳生は「マンボで見事にノリノリ」、中田璃士の4回転アクセルは? 野口美恵が読み解く2026-27シーズンプログラム《男子編》

高橋大輔さん以来の「マンボ」をFSに選んだ三浦佳生
 長年フィギュアスケートを取材し、選手とも信頼関係が深いライター野口美恵さんをゲストに、取材の裏話やホットなトピックをマニアックに解説してもらうポッドキャスト番組「リンクの残響」。今回は2026-27シーズンに向けて、各選手の新プログラムについての話題をお届けする。
 今回お届けする男子編では、エース候補の筆頭である佐藤駿選手をはじめ、三浦佳生選手、山本草太選手、友野一希選手に加え、シニアに殴り込みをかける中田璃士選手の5人について徹底分析。予定時間を大幅にオーバーして、じっくりと語り尽くした。

「プログラムを続々と披露している状況になってきているので、来シーズンにどんな挑戦をしたいのかということ、あとはやっぱりオリンピックが終わった後のシーズンなので、この4年間でどういう成長をしていきたいか、その一歩目になりますね」

 6月最終週の週末に開催された「Dreams on Ice 2026 ~フィギュアスケート日本代表エキシビション~」、その次の週末に関空アイスアリーナで開催された全日本強化合宿には、日本のトップ選手が集結。2026-27シーズンに向けた新プログラムをここで初公開した選手もおり、それぞれの方向性が見えてきた。

佐藤駿選手は「踊り続けなくてはいけないプログラム」

 佐藤駿選手は、ミラノ・コルティナオリンピックの個人で銅メダル、団体で銀メダルを獲得。1つの大きな山を超えて、さらに4年後を考えたときに、銅メダルのさらに上を目指していきたいという立ち位置。今年はもう1回得意なことをやるのではなく、新しい持ち味を模索すると心に決めて曲を選んだ。

 SPはヴァイオリニストの古澤巌さん演奏による「愛しみのチャルダッシュ」、FSは「ポエタ」。どちらも速い曲調だが、チャルダッシュは明るく、ポエタはクールな雰囲気だ。

©︎Asami Enomoto
©︎Asami Enomoto

「これまでは間を取りやすいゆったりした部分のある曲で、ジャンプにも集中できるように、というところもあったんですが、今シーズンはSPもFSも、ジャンプのことを考える間もないぐらい踊り続けなくてはいけない、みたいな曲を選んでいます」と野口さん。

 佐藤選手といえばジャンプ。4回転ルッツも跳び、ジャンプは絶対にミスをしない上で表現力、スケーティングを伸ばしていこうという考え方のもと、これまでプログラムを構成してきた。

「そのジャンプが跳びやすい、という前提も全部取っ払って、『踊れるようになるんだ』という強い意志を見せている選曲ですね」。オリンピックでメダルを獲得したからこそ、踊る、滑る、跳ぶ……の全部ができるようになりたい、という貪欲さが出てきていると、野口さんは感じている。

 鍵山優真選手が休養する26-27シーズンは、全日本選手権では誰が勝っても初優勝という状態。その中では唯一、オリンピックでメダルを獲得している佐藤選手がエースの最有力候補となる。しかし、優勝を狙おうと考えると失敗してしまうタイプなので、わかっているし考えているが、それをなるべく意識しないように本番の時は挑む、と話しているという。

髙橋大輔さん以来の「マンボ」で臨む三浦佳生選手

 オリンピックでは実力を発揮しきれず、総合13位だった三浦佳生選手。仕切り直しとなるシーズンには、SPに「マンボ」、FSに「ジキルとハイド」を選んだ。

「マンボ」は髙橋大輔さんが演じた曲。ラテンのノリ全開の良曲だが、日本人スケーターからすると難しさも感じてしまう曲でもある。しかし野口さんは「見事にノリノリで演じてました。本人は『僕らしくない曲でしょ?』って言ってたけど、すごく佳生くんの曲ですね、っていう感じでしたよ」と評価する。

 もともと明るい性格の三浦選手。試合で見せるクールな顔ではなく、普段明るくてなんでもギャグを言える、みんなと仲良くできる性格の部分がうまく活かされているという。振り付けは村元哉中さんに依頼。新しい持ち味を引き出すプログラムになっている。

©︎Asami Enomoto
©︎Asami Enomoto

「みんなの気持ちがすごくフレッシュな感じですね。昨年のシーズン初めはやっぱりオリンピックのことでみんなが緊張しているというか、オリンピックのことしか考えられないという感じだったんですが、今年は『生まれ変わるシーズンだぞ』という気持ちが全員の中にあるんだと思います」

 現役続行を表明した山本草太選手、友野一希選手、そして満を持してシニアに殴り込みをかける中田璃士選手についてもたっぷりと語っている。続きはぜひ、ポッドキャストでお聞きいただきたい。

©︎Asami Enomoto
©︎Asami Enomoto

 他にも話題満載でお届けする。

  • 「男の色気」を出したい! 佐藤選手の新たな境地
  • 新ルールで進化する三浦選手のジャンプ構成
  • 山本選手のSPは「誰もやっていない世界観を出せている」
  • 「滑走屋」は現役選手への刺激の場に……その大きな功績
  • 友野選手への「持っているものがついにうまくハマりそう」という期待
  • 中田選手が挑戦する4回転アクセルは「自分への挑戦」

 聞けば聞くほど、新シーズンへの期待感が高まってくる情報ばかり。本格的にシーズンがスタートする前に、ぜひお聞きください。(7月8日収録)

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photograph by Asami Enomoto

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