今年1月中旬のフェンシングW杯パリ大会で国際舞台に復帰して以来、7試合目となる今月の高円宮牌W杯。2回戦で敗退した太田雄貴は「以前とはぜんぜん違いますね。昔だったらベスト32で負けてたら、へこんでしまって何も話せないと思うんです。でも今はけっこうポジティブに捉えていますから」と笑みを浮かべた。
パリ大会に続くスペイン・ラコルーニャ大会では3位になったが、3月のドイツ・ボン大会では予選落ちとまだ調子の波は激しく、世界ランキングも32位と上がってはいない。
「個人で銀メダルを獲った北京五輪の後には、2年後のパリの世界選手権で優勝したいという目標があったけど、今は特にそういったものがないので、ゲーム感覚でフェンシングを楽しんでいる感じです。まだ、獣の目にはなっていないというか……(笑)。僕は気分屋なので、五輪の直前にならないとスイッチが入らないかもしれない。それも考慮に入れながら、リオで金メダルを狙う準備を万全にしなければいけないと思っています」
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photograph by Tsutomu Takasu