ウルトラトレイル・マウントフジに参戦するために、
世界各国から来日した4人のトレイルランナーたち。
彼らの言葉からこの競技の魅力と深遠さを考えた。
好評発売中の雑誌Number Do『日本百名山を再発見~あの山はもっと遊べる!~』では、山登りの楽しみ方を様々な角度から切り込んでいます。
今回は山を駆けるプロたちのインタビューを公開します!
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「大自然の中にいるという感覚、自然と共に生きることが楽しいんです」
セバスチャン・セニョーは、トレイルランニングの魅力をそう話し始めた。その茶目っ気たっぷりな性格と、世界最高峰の100マイルレース、ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)における鏑木毅との激闘エピソードから、日本のトレイルランナーにもセバスチャンのファンは多い。
だが、彼はバイオテクノロジーの研究のため22歳で一度走ることをやめたという。再び走り始めたのはその6年後のことだ。
「バイオテクノロジー、特に狂犬病の研究をしていたんです。でも、閉ざされた研究室でひとつのテーマを追求し続けるのは性格的に限界があって(笑)、スポーツショップで働き始めました。それからは朝6時に起きると、走って、朝食を取り、息子を学校まで送って、そこから夜の8時まで店員として働くという生活をしていました」
1年に150日は海外遠征、85日はPR活動、残りはトレーニング。
当時暮らしていた街にはアップダウンが多く、再びランニングシューズを手に取ったセバスチャンは、距離が伸びるにつれて自分らしい走りができることに気がついていった。そして100マイルという距離のウルトラトレイルの世界に自然と引き寄せられていく。
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1972年、フランス生まれ。世界最高峰の100マイルレース「UTMB」で'09年2位、'11年3位に輝くランナー。トレイルだけではなく、砂漠を走るアドベンチャーレースでも好成績を残す。UTMFでは3位。THE NORTH FACE所属。
そして'09年のUTMBで見事に準優勝。この実績が高く評価され、翌年からプロトレイルランナーになった。
「プロになった今は、1年の150日は海外遠征、85日は映像撮影やプロモーション活動に費やしています。残りはトレーニング。店員だった時の方が、規則正しい生活を送れてバランスが良かったかもしれませんね」
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photograph by Sho Fujimaki