12月4日、2012年限りで第一線から退くことを発表した中山雅史。
磐田の黄金期を共に支えた福西崇史が、偉大なストライカーを回想する。
磐田の黄金期を共に支えた福西崇史が、偉大なストライカーを回想する。
携帯電話に表示された不在着信通知を見て、何となく、そういう話なんだろうと察しました。
折り返してつながった電話の向こうで、中山さんは今季限りで第一線から退くことを伝えてくれました。
膝のケガで出なくなった“一歩”……それでも「引退」は口にせず。
膝のケガの影響で“一歩”が出なくなってしまったこと、それによって理想とするイメージとのギャップを埋め切れないこと。その言葉からは、決断せざるを得ない歯がゆさやもどかしさも感じられました。
それでも努めて明るく、中山さんはカムバックの可能性さえ口にしました。その言葉は、もしかしたらこちらに心配させまいとする気遣いかもしれないし、中山さん自身の照れ隠しかもしれない。あるいは、本気でそう考えているのかもしれません。
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photograph by AFLO