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全てを賭けて積み重ねた、 小久保裕紀の2000本。 ~満身創痍で“偉業”達成へ~

2012/07/07
40歳8カ月での到達は宮本、落合に次ぐ史上3番目の年長記録。会見では涙をにじませた。

「センター返しのヒットならいつでも打てる」

 三冠王に3度輝いた落合博満の言葉を思い出したのは、6月24日の小久保裕紀の第2打席だった。来た球を素直に打ち返しての中前安打で、プロ野球史上41人目の2000本安打を達成したのだ。

 快挙まであと1本と迫った5月25日、椎間板ヘルニアのため登録抹消。精密検査の結果、重症と診断されたがハリ治療などで回復させた。リハビリの最中、「どんな形でもいいから早く1本打ちたい」と話していた男は、見事に復帰初戦で決め、こう語った。

「ずっと僕を見守ってくれる(福岡の)ファンの前で打ててよかった。困難を乗り越えた分、喜びは大きかった」

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photograph by Tamon Matsuzono

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