CL、ELで多くの選手たちと対戦した男は、
EUROにも一味違う視点を持っていた。
頼れるチームメイト、厄介なライバル……。
プレーから性格までを、ウッチーが徹底分析。
EUROにも一味違う視点を持っていた。
頼れるチームメイト、厄介なライバル……。
プレーから性格までを、ウッチーが徹底分析。
日本代表に、EUROを語る上で欠かせない男がいる。昨季のCLで日本人として初めてベスト4に到達し、今季もELでベスト8に進出したシャルケの内田篤人だ。これだけ短期間に異なる国のクラブと対戦した選手は、ヨーロッパでも限られているだろう。
さらに内田には、他の選手にはない独特の目がある。サッカーの試合を“バスケ的視点”で見ているのだ。
内田はそれが常識かのように、さらりと言った。
「サイドバックのポジションって後方から見られるから、バスケットボールでいうとポイントガード(一番後ろにいる司令塔的役割)っぽいじゃないですか。僕の父はバスケの先生なので、その影響で結構子供のときからバスケの試合を見ていた。実際ピッチでもポイントガードみたいに、一番奥まで見るようにしています」
確かに内田は、クロスでもロングボールでも、最も遠い場所まで見えている印象がある。中盤の選手とは一味違う、サイドバックならではの“内田的視点”があるのだ。
「リベリーと対戦するのは、いつもホント必死ですよ」
その独自の目は、欧州移籍によってさらに磨きがかかっている。今回のEUROについて質問すると、やはりトッププレイヤーと対戦したものにしかわからない“皮膚感覚”を手にしていた。
たとえばバイエルン・ミュンヘンとの試合で何度もマッチアップしたフランク・リベリーについて、内田はこんな感想を口にした。
「リベリーと対戦するのは、いつもホント必死ですよ。90分終わったあとのぐったり感がすさまじい。ずっと集中して、見てなくちゃいけないんでね」
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photograph by Tsutomu Kishimoto