あの人に学ぶカラダづくり。
世界と戦うアスリートから、合気道6段の思想家まで、
気になるあの人たちの、カラダづくりを覗いてみよう。
トップバッターは2011年のシンデレラガール、川澄奈穂美。
157cmのカラダで、なでしこを世界の頂点に導いた秘密とは?
神戸のジムを訪ねると、見事な筋肉を身にまとった彼女がいた――。
世界と戦うアスリートから、合気道6段の思想家まで、
気になるあの人たちの、カラダづくりを覗いてみよう。
トップバッターは2011年のシンデレラガール、川澄奈穂美。
157cmのカラダで、なでしこを世界の頂点に導いた秘密とは?
神戸のジムを訪ねると、見事な筋肉を身にまとった彼女がいた――。
「理想のカラダは……ケモノのようなカラダです!」
開口一番、川澄奈穂美はそう言ったのだ。
でも、ケモノのようなカラダって、どんなカラダなんだろう?
「アスリートですから、見ていて美しいカラダってことじゃないですかね」
なでしこジャパンがW杯を制してから、周りは変化したけれど、川澄自身は以前とは何も変わることなく、毎日のトレーニングに励んでいる。「なでしこ」と聞くと淑女のイメージが強いが、実際の川澄奈穂美を侮ってはいけない。彼女は鍛え抜かれたアスリートだ。そんな彼女の理想のカラダを手に入れるためのトレーニング論とは……。
「もし背が高かったら、と思ったことは一度もないです」
【1 川澄奈穂美の「理想のカラダ」】
ケモノのようなカラダもそうですけど、いま欲しいのは「疲れないカラダ」です。日本代表の合宿で「ヨーヨーテスト」と呼ばれる20mを延々と往復するテストがあるんですが、いちばん最後までサバイバルしてます。もっともっと疲れないカラダを作って、最後まで走りまわれるサッカーがしたい。それが自分のストロングポイントだと思ってますし、トレーニングで意識している部分です。
そう思うようになったのも、自分のカラダが小柄だったからでしょう。もし背が高かったら、と思ったことは一度もないです。ヘディングでガンガン点を取りたいとか、前線でガツガツとパワープレーをしたい欲求はないですからね。逆に上背があったらスピードとか俊敏性とか、ハードワークの部分を伸ばしていこうという考えに至らなかったと思います。だから、小さくて良かったなって。
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photograph by Yasuyuki Kurose