アマチュアボクシングにこんな日本のヒーロー出現はいつ以来だろう。10月8日までアゼルバイジャンのバクーで開催された世界選手権大会のミドル級で、村田諒太が銀メダルとロンドン五輪出場権を同時に獲得した。2年に1度開催のこの大会で日本人選手のメダルはこれが史上3人目、準優勝は最高位である。
決してまぐれではない。くじ運に恵まれず、決勝を含め7度も強豪と戦わなくてはならなかった。最後はウクライナのエフゲニー・ヒトロフに22-24の僅差ポイント負けだったが、これまで予選で姿を消す日本人選手が大半だったのだから、今回の村田の銀獲得は大変な快挙である。重量級のミドル級であることを考慮すれば、もっと脚光が当てられていい。
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