#769

記事を
ブックマークする

大学選手権の好勝負を 予感させたジュニア決勝。 ~ラグビー大学日本一に向けて~

2010/12/25
終了間際に逆転ゴールを決めた小林が高々とトロフィーを掲げる。右はゲーム主将の上田

 記者の数は少なくても、その日のプレスルームで飛び交う言葉は熱く、コクがあった。

「普段の練習では、いつもAチームをぶっ倒そう、マットさん(林雅人監督)を驚かせるくらいやってやろうと心がけてます。結構フラストレーションが溜まることもありますけど」

 12月12日。関東大学ジュニア選手権決勝で、東海大を破り初優勝を飾った慶大のゲーム主将、LO上田元樹はそう言って笑った。取材を受ける様子をおどけながらデジカメで撮影していた林雅人監督が、真顔に戻って付け加える。

「試合前の実戦形式の練習では、Aチームに勢いをつけて送り出すため、反則してないのにBのペナルティをとったりするんです。Aを乗せるためとはいえ、彼らも『オレたちは“台”じゃない、Aを目指してるんだ』という反発もあるはず。その分、Bはモチベーションが凄い」

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Nobuhiko Otomo

0

0

0

前記事 次記事