ボクサー=減量というステレオタイプの連想はもう古いと痛感するのは、マニー・パッキアオの「増量の驚異」を目の当たりにするときである。
去る11月13日、パッキアオは米テキサス州アーリントンの4万超の大観客の前で、メキシコのタフガイ、アントニオ・マルガリート相手に自身が認めた「最もきつい試合」を戦い、12回大差判定勝ちでWBC世界スーパーウェルター級王座に就いた。これで6階級目の世界獲得となり、デラホーヤの持つ最多記録に並んだというのが日本メディアの解釈だが、パッキアオの地元フィリピンや米国ではマイナー団体の認定も含め「8階級」と報じた。どちらが正しいか議論する余裕はないが、いずれにしてもパッキアオの偉大さは変わらない。
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