昨年の250ccチャンピオンで、今季モトGPクラスにスイッチする青山博一が、早くもホンダ勢の鍵を握る選手に進化を遂げた。
今季初テストとなった2月のマレーシアでは、ニューマシンのセットアップに苦しんで14番手だったが、同地の2回目のテストではセッティングを進めて総合9番手につけた。ホンダ勢6台の中では、ワークスチームのA・ドビツィオーゾとD・ペドロサに僅差で続く3番手。タイムと順位を着実に上げるばかりでなく、新車投入で全体的に低迷するホンダ勢の中で青山の走りは注目を集めた。
試行錯誤のセットアップにも見事に対応してタイムを短縮。
今季、ホンダのマシンは、モトGPクラスに参戦するメーカーの中でもっとも大きく変わった。これまでホンダは、サスペンションメーカーのショーワと密接なパートナーシップを結んできた。2010年型の開発もショーワを装着して行なわれてきたが、ショーワのモトGPクラスからの撤退により、ライバルメーカーのオーリンズに変更された。マシンがフルモデルチェンジされた場合、往々にして走り出しでつまずくことは多い。2010年型もサスペンションが変わったことで、セットアップがイチからのスタートになってしまった。
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photograph by Satoshi Endo