開幕までは、まるで世間から忘れ去られたチームだった。昨季の西カンファレンス2位、デンバー・ナゲッツのことだ。カンファレンス・ファイナルでも互角の戦いでロサンゼルス・レイカーズを苦しめてエリートチームの仲間入りをしたかのようにみえた。だが、今季の開幕前シーズン予想では、NBA各チームのゼネラルマネージャー・アンケートでも、誰一人としてリーグ優勝どころか西カンファレンス首位候補にもナゲッツの名前をあげていなかったのだ。
夏の間に中心選手が去ったわけでも、チームが崩壊したわけでもなかった。コーチも選手もほとんど変わらず、ほぼ同じ戦力でシーズンを迎えたのに、評価は低かった。東西のトップ5チーム(マジック、セルティックス、キャブス、レイカーズ、スパーズ)がどこも大型補強で戦力アップを図ってきたことで、相対的にナゲッツに対する評価が下がってしまったのだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by NBAE/Getty Images