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「え、え、マジか」今年のドラフト“最大のビックリ指名”…野球やめていた生鮮スーパー店員に一報 「オリックスから調査書が届いたぞ」指名の瞬間は?

posted2026/11/08 11:01

 
「え、え、マジか」今年のドラフト“最大のビックリ指名”…野球やめていた生鮮スーパー店員に一報 「オリックスから調査書が届いたぞ」指名の瞬間は?<Number Web> photograph by Kotaro Tajiri

今年のドラフトでオリックスから育成6位で指名された菅原大奨

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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Kotaro Tajiri

今年のドラフト会議、なぜ野球をやめていた“生鮮スーパー店員”が指名されたのか?記者が熊本で取材した。【全3回の2回目】

 まさに青天の霹靂だった。

 社会人野球・熊本ゴールデンラークス(以下「ラークス」とも表記)に所属していた菅原大奨(だいすけ)は、2026年10月4日、日本選手権の九州地区予選で敗れてほどなく、チームから退部していた。

 退部とともに現役も引退し、同チームの母体である熊本の地場の生鮮スーパー「鮮ど市場」の一社員として第2の人生を歩み始めていた。

引退→オリックスから調査書が…

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「そこからは鮮ど市場の嘉島店鮮魚部で働くひとりの社員でした。朝6時に出社して、魚をさばいて、もう練習には行かないのでフルタイムで働く。同時に、この先の人生のことも考えていました。高校の同級生に宮城県警に勤務している警察官がいて、かっこいいなと思っていた。地元に帰るのもいいのかな、って。でもひとまずは、お世話になった鮮ど市場でしっかり働きながら考えようと。そんな感じでした」

 ドラフト会議が行われる10月22日から1週間ほど前のことだったという。

 鮮ど市場の社長であり、ラークスの監督も務める田中敏弘代表取締役から本社に呼び出された。

「オリックスから調査書が届いたぞ」

 大学生の頃には見ることすら叶わなかった紙が目の前に置かれた。だが菅原は飛び跳ねて喜んだわけではない。むしろ、全く逆だった。

「正直、複雑な気持ちでしたね」

 大学時代にはプロ志望届を提出するも、12球団から調査書は1枚も届かなかった。あれから3年。初めて、夢の世界に通じるかもしれない実物が目の前にある。

 しかし、菅原は戸惑ってもいた。

【次ページ】 なぜ「所属先=鮮ど市場」だったのか?

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