プロ野球PRESSBACK NUMBER

「あ、殴られるな」大学進学を蹴ってプロへ…オリックス・吉田輝星はなぜ恩師を“裏切った”のか?「車を出迎えて頭を下げた」金農旋風のウラ側 

text by

近藤裕介

近藤裕介Yusuke Kondo

PROFILE

photograph byKeiji Ishikawa

posted2026/11/09 06:00

「あ、殴られるな」大学進学を蹴ってプロへ…オリックス・吉田輝星はなぜ恩師を“裏切った”のか?「車を出迎えて頭を下げた」金農旋風のウラ側<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

金農旋風から8年。プロの荒波にもまれ、たくましさを増した吉田輝星

「『へー、そうなんだ』みたいな感じで思っていたら、そのぐらい(ドラフト1位レベル)まで行っちゃったので(笑)。ジャパンがあって、本気で考え始めましたね。家族ともちょくちょく進路の話はしていて、ジャパンのあとはずっと、プロ行きたい、プロ行きたいと言っていました」

 当然だが、大きな問題が一つあった。プロに行くということは、八戸学院大への進学を翻意するということ。つまりは、甲子園で活躍する土台を築き上げてくれた大恩ある正村監督を裏切る、ということになる。

「めちゃくちゃ拳を振りかぶってきたので…」

「やっぱり問題は、正村さん。正村さんにあれだけお世話になって、どうするんだよということは、周りからも言われました。今でも、本当に申し訳なかったと思っています」

ADVERTISEMENT

 何もせず、逃げることは許されない。吉田は自分の夢をかなえるため、男らしく正面突破を選んだ。

「いつも通り、正村さんに金足農業のグラウンドに来てもらう日があったので、その日、ずっと待って車を出迎えて、めちゃくちゃ頭を下げて、『すみませんでした!!』って言いました。そしたら、めちゃくちゃ拳を振りかぶってきたので、あ、殴られるなって思ったんです」

 早くから素質にほれ込み、4年間かけてプロでも通用する投手に育てようと意気込んでいた正村監督にとっては、落胆も大きかったことだろう。吉田は“拳骨”を受け止める覚悟をした。しかし、恩師は意外な行動に出る。《第2回につづく》

#2に続く
「記者の人にやられたっす(笑)」オリックス・吉田輝星が激白する“巨人志望報道”の真相と“金農旋風ドラフト”「2位以下ならヤバかった」
この連載の一覧を見る(#1〜3)

関連記事

チェックを入れてボタンを押すだけ
Google検索
Number Webを見つけやすくする
BACK 1 2 3
#吉田輝星
#オリックス・バファローズ
#北海道日本ハムファイターズ
#金足農業高校

プロ野球の前後の記事

ページトップ