スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER

「それが去年までとの違いです」全日本大学駅伝で衝撃の《日本人最高タイム》…早大“山の名探偵”はナゼ「世代トップ級じゃなかった」のに覚醒できた?

posted2026/11/04 11:05

 
「それが去年までとの違いです」全日本大学駅伝で衝撃の《日本人最高タイム》…早大“山の名探偵”はナゼ「世代トップ級じゃなかった」のに覚醒できた?<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

早大16年ぶりとなる全日本大学駅伝制覇に貢献した4年生の工藤慎作。今季はこれまでより一段上回る実力を見せているが、その秘密やいかに

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph by

Yuki Suenaga

 11月1日に行われた全日本大学駅伝は、早大の16年ぶりの優勝で幕を閉じた。前評判の高かったルーキーたちが好走を見せたが、最上級生も負けてはいない。4年生になった“山の名探偵”こと工藤慎作の走りに見た、今季の進化とは?《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

 16年ぶりに全日本大学駅伝で優勝した早稲田大学。最長8区で自身の持つ日本人最高タイムを大幅に更新したのが“山の名探偵”こと4年生の工藤慎作だった。

 中間点後には一度ガクッとペースが落ちる場面があったが、そこから急激にペースを上げ、昨年の自身の記録を30秒以上上回ってみせた。

 フィニッシュ後の工藤に話を聞くと、本人からはこんな言葉が返ってきた。

ADVERTISEMENT

「実は、5kmから10kmのところでちょっと変調があって」

 ペースダウンには理由があったのだ。

 具体的に何があったのかを明かすことはなかったが、ペースダウンしなければならない事態が起きていたようだ。

去年からの進化…「立て直すことが出来たこと」

 ただし、後続とは2分以上の差があったことで慌てることはなかった。

「自分が強くなれたと思うのは、12km過ぎから立て直すことが出来たことです。それが去年までとの違いです」

 工藤のタイムは区間歴代2位のタイムだったが、もし、すべて順調だったならば、19年前にメクボ・モグス(山梨学院大)がたたき出した55分32秒の区間記録に迫るような、55分台をマークしていた可能性があったのではないか。

【次ページ】 入学当初「世代トップ級」ではなかった工藤

1 2 3 4 NEXT
#早稲田大学
#工藤慎作
#花田勝彦
#本田桜二郎
#増子陽太
#新妻遼己
#鈴木琉胤
#小平敦之
#堀野正太
#山口竣平
#メクボ・ジョブ・モグス

陸上の前後の記事

ページトップ