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「それが去年までとの違いです」全日本大学駅伝で衝撃の《日本人最高タイム》…早大“山の名探偵”はナゼ「世代トップ級じゃなかった」のに覚醒できた? 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byYuki Suenaga

posted2026/11/04 11:05

「それが去年までとの違いです」全日本大学駅伝で衝撃の《日本人最高タイム》…早大“山の名探偵”はナゼ「世代トップ級じゃなかった」のに覚醒できた?<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

早大16年ぶりとなる全日本大学駅伝制覇に貢献した4年生の工藤慎作。今季はこれまでより一段上回る実力を見せているが、その秘密やいかに

 今回の全日本で驚いたのは、早稲田の3区、新妻遼己(1年)がイェゴン・ヴィンセントの持つ区間記録を上回ったこと、そして工藤の度会橋を過ぎてからの8kmの走りだった。

 これだけの走りができる工藤が「クローザー」を務めた早稲田は、たしかに「史上最強」だった。

入学当初「世代トップ級」ではなかった工藤

 しかし、2023年の入学時には工藤がこれだけの活躍をするとは、誰も予想でしていなかっただろう。

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 入学した時、工藤は世代トップではなかったし、それどころか早稲田の同級生の中でも、5000mの持ちタイムはトップでさえなかった。ただ、練習が継続できる体の強さがあったこと、加えて上りへの適性があったことで、1年生の時から5区を任された。

 そして3年生から4年生とかけては、成長があり、停滞があった。

 3年の出雲6区、全日本の8区と区間賞を獲得したが、それ以降、調子を落としてしまった。

「駅伝2本の出力が大きかったので、その反動があったかもしれません」

 そう工藤は振り返るが、11月、12月と調子が上がらず、箱根駅伝では青山学院大の黒田朝日に逆転を許した。

 箱根のあとは東京マラソンを目指し練習に入ったが、そこでも調子が上がらず、どうにか間に合わせるような形で出場した。

【次ページ】 覚醒のウラにあった「マラソン練習の継続」

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