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甲子園の風BACK NUMBER
巨人の「中学生指名」が話題のウラで…今夏も全国制覇《中学球界の盟主》を無名校が追い詰めた?「世紀の番狂わせ」目前だった“ナゾの左腕”進化のワケ
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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posted2026/11/06 11:00
2年連続となる3度目の全国制覇を果たした中学「軟式野球界の盟主」駿台学園を追い詰めた早実中。番狂わせ目前の健闘の秘密は?
7月に行われた、中学軟式野球の都大会準々決勝。そこまでの試合をすべてコールド勝ちの圧勝で勝ち上がってきた駿台学園中の試合相手は、早実中だった。
早実といえば、高校の硬式野球部こそ全国にその名を知られる名門である。
だが、附属中の軟式野球部に関して言えば、決して「全国屈指の強豪」として名前が挙がる存在ではない。全国的に見れば無名校の範疇を出ず、当然、戦前の下馬評では「駿台学園の圧倒的有利」という見方がほとんどだった。
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そんな中で中学野球界の絶対王者を慌てさせた立役者が、3年生サウスポーの佐野魁だった。前年までチームの「2番手投手」に過ぎなかった佐野は、この日、圧巻のピッチングで王者相手に堂々と渡り合うことになる。
「その頃はすごく調子が良かったので、駿台学園相手に自分の投球がどれくらい通用するのか試したい気持ちが強かったです。『抑えてやるぞ』という強い想いがありました」
その言葉通りに、プレイボール直後に先頭打者として打席に立った“超中学級”の藤森を、キレのあるボールでいきなり見逃し三振に切って取った。
「先頭の藤森君を三振に取れた瞬間、『いける』と自分の中で確信しました」
得点経過を追うと、4回に早実中が失策絡みで2点を失った。
その一方で「絶対王者」のはずの駿台学園が、なかなかきれいな形で点を奪うことができずにいた。最終回の7回には再び相手の失策で1点を追加したものの、その裏には早実中に2点を返され1点差にまで追い詰められた。
都大会で…“最強”駿台学園がまさかの大苦戦
こうなると、つめかけた観客たちは、「絶対王者が負けるかもしれない」という興味を持ち始める。ランナーを塁上に残し、一打同点の場面で打順は先発の佐野に回ってきた。
ここまでの試合の流れを見れば、風は完全に早実中に吹いていた。

