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野球のぼせもんBACK NUMBER
「奇妙なソフトバンクのドラフト」“24人指名”スカウト部長に直撃…じつは2位の選手が最重要説は本当か? 柳田悠岐も栗原陵矢も1位じゃなかった現実
text by

田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKYODO
posted2026/10/26 06:00
ソフトバンクから2位指名を受け、涙を見せる立命大の左腕・有馬伽久
スカウト部長に直撃「ウチの場合…」
「たしかに2位指名で来てもらった選手たちが活躍してくれていますね。一方で『ホークスの1位は……』とも言われがちですが(苦笑)。ただ我々は指名順位に関係なく、当然すべての選手に期待をしたうえで指名させてもらっています。ただ、1位と2位ではちょっと色合いが違っているのは事実です」
声の主は球団フロント幹部の1人で、チーム編成に携わる永井智浩編成育成本部長兼スカウト部部長だ。確信を探るべく、ある日、みずほPayPayドーム内通路で声をかけると取材に応じてくれた。
1位と2位の色合い。初手から興味深い答えが返ってきた。そして言葉を継ぐ。
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「ウチの場合、ドラフト1位は『その年一番いい』と思う選手から獲得しに行きます。たとえチームのデプスチャート(戦力を「年齢×ポジション」で可視化)でダブついているところでも『いい』と判断すれば1位です。
これは他のチームにも言えるかもしれませんが、2位からはチームのニーズが入って来るんじゃないかと思います。デプスチャートを見て薄い部分。今のチームにとにかく必要な選手を獲得しようとする。ドラフトの順位は単純な選手の力関係だけでなく、他球団も高く評価しているか否かの探り合いです。でも多くの球団が評価するということはやはり力があると言うこと。それで結果的に、一軍に顔を出す選手が多いのかなと思います」
ドラフト1位は、球団の将来を象徴する指名になりやすい。知名度やスター性、将来の主軸候補としての期待が注目されることも多い。それに対して、2位指名ではチームの編成事情に合わせた選手選びが重要視されているというわけだ。ドラフト1位が球団の夢を託される存在なら、ドラフト2位は、その夢を現実の勝利へとつなげる存在なのかもしれない。
謎はもう一つある。今季、ソフトバンクはなぜ史上最多の24人指名に踏み切ったのか――。
〈つづく〉

