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プロ野球PRESSBACK NUMBER
“ドラフト1位候補だった”甲子園優勝投手の評価はなぜ落ちた?「156km左腕よりも速く感じた」重要証言も…日ハム3位・末吉良丞が“呪縛”から解放された日
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松永多佳倫Takarin Matsunaga
photograph byTakarin Matsunaga
posted2026/10/25 17:01
ドラフト3位指名を受け、沖縄尚学の会見場で取材に応じる末吉良丞。1年前から日本ハムのスカウトはその能力を高く評価していた
結局、夏の甲子園では初戦で優勝候補の横浜と対戦し、3回を投げて被安打6、奪三振なし、3失点で降板。試合も7対2で敗れた。昨夏とは程遠い内容であり、織田との直接対決で負けたことも評価を下げた要因になった。
左肘の怪我によって著しく悪くなった状態を、まずは高校2年夏のレベルまで上げてこられるのかどうか。プロのスカウトは、そこを注視していたように思われる。
対戦打者が証言「前田侑大よりも速く感じた」
ソフトバンクから育成9位指名を受けた日本ウェルネス沖縄の長山武蔵は、U-18日本代表候補合宿で怪我する直前の末吉とシートバッティングで対戦している。
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「同じ左でも、前田(侑大)投手は綺麗な球筋でシューッて伸びてくる感じ。末吉の球は砲丸がガンッて飛んでくる感じで、デカくて重い印象です。前田投手もめっちゃ速くてすごいんですが、個人的には末吉のほうが速く感じました」
ロッテから2位指名を受けた最速156kmの前田侑大(高岡第一)よりも、末吉のほうが速く感じた――バッターによって感じ方はそれぞれのため一概には言えないものの、対戦したバッターのほとんどが「末吉のストレートは強くて重く、スライダーのキレは抜群だった」と証言している。コンディションさえ取り戻せば、ドラフト1位級のポテンシャルがあるのは間違いない。
甲子園連覇は果たせなかったが、名誉挽回のチャンスは巡ってきていた。アジア選手権に向けてのU-18日本代表に選ばれたのだ。しかし同大会で好調時のようなピッチングが見せられなかったことも、スカウトへのアピール不足につながった。
輝きを取り戻した瞬間もあった。8月29日、神宮で行われた壮行試合で大学日本代表に7対1とリードされるなか、9回にマウンドに立ったときだ。
最初に対戦したのは、代打で登場した法大の2年生・井上和輝だった。1年秋に4本の本塁打を放った、2年後のドラフトの目玉となるバッターだ。末吉は臆することなく井上と対峙し、3球目のインコースのストレートで詰まらせてセカンドゴロ。続くは阪神からドラフト1位指名を受けた明大の榊原七斗。キレのあるスライダーで的を絞らせず、最後は腰砕けのサードフライ。そして中日が3位指名した亜大の前嶋藍も低めのチェンジアップでセンターフライに仕留めた。

