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「本当に狂っていたのはオレよりも猪木」タイガー・ジェット・シンが語る“狂気の抗争”「カメラマンも恐怖した」82歳で流血騒動“狂える虎”のふたつの顔
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原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/10/21 17:30
「猪木との出会いは初恋のようだった」と笑顔で語るタイガー・ジェット・シン(82歳)。10月16日、横浜市鶴見区の總持寺
「やさしいおじいちゃん」と「狂虎」ふたつの顔
「プロレス業界が今、エンタメ化し過ぎて、競技ではなくなってしまっている。オレはいつも時代とか八百長とかいう言葉と戦ってきた。今、時代が変わってそうではなくなったとしても、プロレスがスポーツとして頑張っている姿が見たい」
「本当のファイターだったら、愛されるか、嫌われるかだ。嫌われる方で、3、4回、命を狙われたことは実際にあった。でもオレはそれに立ち向かい戦ってきた」
伊勢丹事件の現場に居合わせた猪木の弟の猪木啓介さん(猪木元気工場社長)もシンと「数十年ぶり」の再会を果たした。シンは記念撮影を終えると啓介さんの首を絞めるサービスをした。
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「タイガー・ジェット・シン・ファウンデーション」では地元での奨学金や朝食プログラムなど慈善事業にも多く参加、貢献している。
東日本大震災で被災した日本の児童への寄付などの慈善活動が評価され、2024年には、春の叙勲で『旭日双光章』を受章した。
「津波の情報を聞いた時、胸が締め付けられた。今話していても泣きそうだ。とてもつらいことだった。家族みたいな人たちに起きたことだから。日本は第2の故郷だからね」
シンは今回の来日でも日本の子供たちへの寄付を行った。
かつて放送された日清カップヌードルのCMに「20世紀」をテーマにしたものがある。ベルリンの壁崩壊、ジョン・レノン、王貞治のホームランなどとともにプロレスの猪木とシンも含まれていた。それくらいのインパクトがシンにはあったという証でもある。
「やさしいおじいちゃん」と「狂虎」のふたつの顔。
工藤めぐみ40周年記念大会では藤波辰爾と一度は肩を抱き合い記念写真に収まったが、一触即発の雰囲気を漂わせた。イスを取ると藤波に投げつけた。
スイッチの入った入場ではサーベルがリングサイドの観客に当たって流血。救急車も出動したが、それはシンらしいオマケだった。
「82歳のヤングマン。気持ちは1973年と同じだよ」とシンは穏やかに笑った。


