- #1
- #2
欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
バスクU-16代表の長男と切磋琢磨! 元日本代表DF(40歳)はなぜスペインで6年目を戦える? フル出場直後に「もう1試合いける」強靭肉体の秘訣
text by

金川誉Takashi Kanagawa
photograph by本人提供
posted2026/10/05 11:01
元日本代表DFで現在はスペインのサントゥルツィでプレーする丹羽大輝選手(40)
なぜ怪我が少ない?
日々のケアも怠らない。ストレッチポールなどを利用した「セルフマッサージ」、そして毎晩1時間の散歩で、歩きながら筋肉に触れて「体と会話」することで、小さな違和感(エラー)を未然に察知し、排除している。
「怪我は大きな車の事故と同じです。いきなり起きるのではなく、小さなエラーの積み重ねが大事故(怪我)になる。僕は怪我に強い、と言われてきたのですが、本当はまったく逆で、痛みや疲労に人一倍敏感です。だからこそ、先回りして自分の手でケアを徹底する。自分の体と丁寧に向き合うことが、怪我を防ぐ一番の秘訣です」
食生活では納豆やめかぶなど、日本では重宝していた食材が簡単には手に入らないという現実も受け入れ、フルーツやナッツなど、地元で手に入る食材を柔軟に取り入れる。またスペインに渡ってから、自身の新たな可能性を模索するためにDNA検査も実施した。持久力に優れたタイプだと考えていた自身が、実は「速筋優位タイプ」と判明したことで体の動かし方を根本から改善。30代後半にして、Jリーグ時代よりスピードが上がるという驚きの経験も果たした。固定観念を捨て、トライ&エラーを繰り返す「アドリブ力」こそが、異国の地でピッチに立ち続ける強固な土台となっている。
息子は日本人初のバスク年代別代表
ADVERTISEMENT
徹底したプロ意識で自らの肉体と精神を磨き上げる丹羽にとって、今や大きな原動力となっているのが、同じフットボールの世界で切磋琢磨する長男・大心さんの存在だ。
丹羽の渡航に伴い海を渡った大心さんは、現地の地元クラブで頭角を現し、日本人として初めてバスク年代別代表(U-14、U-16)に選出された。独自の文化と誇りを持つバスクで、異国から来た少年が壁を乗り越えて評価を得るその凄みを、父でありプロ選手でもある丹羽は誰よりも深く理解している。

