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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「行った先で人に恵まれてほしい…」《広島戦力外で話題に》“4球団競合”小園海斗をスカウトたちはどう見ていた? かつての評価は…「一種のロマン枠」
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/04 17:02
2018年のドラフトでは4球団から1位指名を受けた広島の小園海斗が自由契約に
その次のイニングあたりだったか。「レフトの前」あたりに深くポジショニングをとって構える小園遊撃手の前へ、勝負するような相手打者の痛烈なゴロが打ち込まれた。
一瞬、打球の真っ正面に突っ込んだ小園遊撃手、捕球するやいなや、矢のような低い送球を一塁手のミットに突き刺して、アウトにしてみせた。
いや、もう、速い、速い!
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捕球動作の、捕球姿勢のセオリーもへったくれもない代わりに、打球に対する猛烈なダッシュと、いつ捕ったのか、いつ投げたのかもよくわからない人間離れしたスピード感だけが、記憶に残るワンプレーだった。
いかにアウトにするか……という次元を超えて、持てる才能をいかにプロ側に知らしめるのか。最後の夏を目前にして、その頃の小園海斗遊撃手は、すでにそれぐらいの次元でボールと向き合っていたのかもしれない。
折り目正しいプレーの根尾昂(大阪桐蔭高・投手)、野性味あふれるプレーの藤原恭大(大阪桐蔭高・外野手)、そして奔放なプレーの小園海斗。
そういう表現で「2018年ドラフト」の主役3選手を語り分けたスカウトがいた。
ドラフトでは「4球団競合」の超高評価
大方の予想通り、その年のドラフトの「1位指名」は、ほぼこの3人の高校球児で占められた。
頭から、楽天、阪神、ロッテが、続けて藤原恭大選手を1位に指名した時には会場がどっと沸いたが、その後、根尾昂(中日、日本ハム、巨人、ヤクルト)、小園海斗(オリックス、横浜DeNA、ソフトバンク、広島)が巻き返し、この3人以外を指名したのは、日本体育大・松本航投手を挙げた「西武」ただ1球団だけだったから、会場には「オオーッ」というため息とも、驚きともつかないどよめきが漂ったものだ。

