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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「拓真が一枚上手だなと」井上拓真vs.那須川天心“運命の再戦”を元世界王者・飯田覚士はどう見たか「この試合におけるベストラウンドは…」
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2026/10/02 17:05
井上拓真と那須川天心の“運命の再戦”は王者・井上に判定3-0で軍配が…この試合を元世界王者・飯田覚士はどう見たのか?
ジャッジ3者はいずれも外国人。明確な優劣がつきにくい試合展開ながら、序盤の4ラウンドは2人が4、2ポイントで井上を支持し、1人が同ポイントという公開採点がアナウンスされた。5月、東京ドームでの井岡一翔戦もそうだが、ポイントの優勢が分かってもギアを下げるどころか上げていくのが最近の井上の特長。挽回しようとする相手を、逆に上回ろうとする。5ラウンド残り1分。左フック、右ストレートのワンツー、右アッパー、左ボディを高速で見舞い、場内を沸かせた。
「ジャブのスピードの速さで最初の左フックを打ち込んでいるから、反応の速い天心選手ですら止まってしまっている。だから右アッパー、左ボディまでつなげられた。この試合における拓真選手のベストラウンドだと思います。そして次の6ラウンドでは、ディフェンスで高度なテクニックを見せています。ダッキングするところを狙われていたのですが、その左アッパーも読んでかわしている。攻撃面でも防御面でも、拓真チャンピオンがやりたいようなことをやれている。そういう意味で手応えを段々とつかんでいったのではないでしょうか」
この日一番のクライマックスシーンが…
徐々に差を広げていく感覚がチャンピオンにはあったかもしれない。
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だが後のないチャレンジャーはポイントでリードを許そうとも、いくら当てづらくとも勝利に対するギラつきが弱まったわけではなかった。むしろそのもどかしさがパワーに蓄積されていた。そしてこの日一番の盛り上がりを見せるクライマックスシーンが待ち受けていた――。

