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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「拓真が一枚上手だなと」井上拓真vs.那須川天心“運命の再戦”を元世界王者・飯田覚士はどう見たか「この試合におけるベストラウンドは…」
posted2026/10/02 17:05
井上拓真と那須川天心の“運命の再戦”は王者・井上に判定3-0で軍配が…この試合を元世界王者・飯田覚士はどう見たのか?
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Takuya Sugiyama
天心がどう仕掛けていくかに注目
噛めば噛むほど、味が出る――。
WBC世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)と同級1位挑戦者・那須川天心(帝拳)による10カ月ぶりのリマッチ。WOWOW「エキサイトマッチ」の解説を務めるなど海外のボクシングにも精通する元WBA世界スーパーフライ級王者、飯田覚士氏は「両者とも技術的にワンランク上がったところでぶつかる面白い試合になる」と事前に語っていた。試合評論のインタビューのため、飯田氏が主宰する東京・中野区のボクシング塾「ボックスファイ」を訪れると、試合の映像に視線を向けながら冒頭の感想を口にした。見れば見るほど、違う発見があった、という意味である。
「王座決定戦だった前回と何が違うかと言えば立場です。天心選手はチャレンジャーですから、アグレッシブに攻めていかないとベルトを獲れない。でもやみくもに前に出ても、拓真選手のカウンターの餌食になって墓穴を掘ってしまうだけ。拓真チャンピオンは経験豊富で、ディフェンスに対しても相当な自信を持っている。その相手に対してチャレンジャーがどのように仕掛けていくかに、注目しました。
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いざ蓋を開けてみたら、やっぱりカウンターを警戒したのか、ジャブの差し合いに持っていこうとした。ゆっくりしたモーションから急に打ってみたり、頭を振って、もう1回振ると見せかけてシュッと手を出してみたり、とジャブのバリエーションは4月の(ファン・フランシスコ・)エストラーダ戦よりも増やしていて、特に緩急のフェイントは有効で拓真選手も最初、ちょっと反応が遅れていました。挑戦者側は“1ラウンドから行く”という選択ではなく、ペースを握っておいて中盤から後半に掛けて勝負に行く作戦かなとは感じましたね。自信の裏返しにも見えました」
拓真が「一枚上手だなと感じました」
前回の試合も1、2ラウンドは那須川がジャッジの支持を受けており、リーチの長さを有効活用する戦いから入った。しっかりヒットするまでには至らなくとも威嚇にはなっていた。那須川が自分のペースに引き込もうとするなかで王者が動いた。


