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「今でも(練習量は)驚かれます」十数年前…なぜ“東北の国立大学”が日本の女子スプリント界を席巻できた?「練習が次から次へと押し寄せてくる」
posted2026/10/09 11:41
現在は実業団の東邦銀行の監督を務める吉田真希子。現役時代に所属していた福島大は「東北の国立大」ながら、女子スプリントで一時代を築いた
text by

和田悟志Satoshi Wada
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(L)Satoshi Wada / (R)JIJI PRESS
陸上競技では近年、用具の進化もあり「不滅」と言われた記録が次々に更新されている。そんな中で、今なお更新されない記録もある。その1つが女子400mの日本記録だ。2008年に千葉麻美(旧姓・丹野)が樹立した51秒75は、18年もの月日が流れたいまも破られず、女子トラック主要種目においては最古の日本記録となっている。世界のレベルがどんどんと上がる中で、なぜ日本のロングスプリント界は取り残されているのか。その課題を指導の第一人者に聞いた。《NumberWebインタビュー全3回の2回目/つづきを読む》
なぜ日本のロングスプリントは世界と差がある?
《どうして400mで、日本は世界から離されているのか――》
これは、現在東邦銀行陸上競技部の指揮をとる吉田真希子監督が福島大大学院の学生だった頃の研究テーマだ。当事者であればこそ、当然の疑問だったのだろう。
1998年に福島大の学部生だった時は、自身の専門種目になりつつあった400mハードルで学士論文を書いた。
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「インカレで2番になって、ちょっとだけ400mハードルで芽が出てきた時期だったので、どういう練習がレースにどう影響するのか、自己分析をしました。自分の特性とレースの紐付けができてパフォーマンスが伸びてきました」
その後、吉田は2003年に400mハードルで日本記録を打ち立て、世界選手権に出場を果たすなど、一躍国内のトップ選手へと駆け上がっていった。
大学院に進むと、冒頭のような疑問を持ち400mを研究テーマにした。
「外に向けて発表したいというのではなく、ただ単に自分の疑問を解決したかったんです。何か間違った考えを持っていたのかもしれないし、絶対に私たちにミスがあると思っていたので。
他の競技、例えば、自転車や水泳、スピードスケートなどでは、400mと同じぐらいの運動時間の種目で、世界大会で次々と金メダルをとっています。そういった競技の人たちがどんな練習をしているのだろうって興味があったんです」

