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「東京で河村勇輝といい練習ができた」NBAトップ選手の人気スポットに…アルバルク東京なぜ“練習コート”を開放した?「裏プロジェクトも考えてます」
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byALVARK TOKYO
posted2026/09/23 11:05
今夏、来日したNBA選手に施設を開放したアルバルク東京。その狙いを伊藤大司GMに尋ねた
伊藤には、誰にも負けない強力なコネがある。高校時代のチームメイトのケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)だ。NBAでレギュラーシーズンMVPを1回、NBAファイナルMVPを2回受賞し、16回オールスターに選出されたスーパースターである。アメリカに留学していた高校時代には、共に早朝練習をするためにデュラントが伊藤の下宿先に泊まるなど、強い絆で結ばれた仲だ。
今年2月、伊藤はBリーグが代表活動のために中断した期間を利用し、仕事でヒューストンを訪れた。そのときにデュラントとも会い、旧交を温めた。デュラント自身、現役引退後にはアメリカ代表のGM(正式な肩書はマネージングディレクター)をやってみたいという思いがあると明かし、伊藤に「GMってどう?」と聞いてきたという。
「そのときにKD(デュラント)が『8月に日本に行くよ』と言っていたんです。結局、今年は来なかったんですけれど、(この先、デュラントが来日したときに)『みんな来るからいっしょにピックアップゲームができるよ』と言ったらどうだろうか。そういうのをやりたいなっていうのが、まず、(NBA選手によるピックアップゲームを考えるようになった)きっかけですね」
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今年来日したマレーやウィリアムズからも、アルバルクの練習に混じってもいいと言われたというが、9月に入ってコンディションが上がってきたアルバルク選手たちと、まだオフシーズン真っただ中のNBA選手がいっしょにやるのは難しいと判断。
「でも8月の頭のピックアップゲームぐらいだったらちょうどいいと思って、そういうのを今、企画しています。日本でもトップ・オブ・ザトップの選手を呼んで。NBA選手との交流もできるし。言ってみれば『東京ラン』ですね」と伊藤。
伊藤GMが思い描く“裏プロジェクト”
ほかにも、アイディアは色々と広がる。
「EASL(東アジアスーパーリーグ)などで海外に行ったときに各国のチームオーナーやGMと話す機会があって。そこでも、ちらっとそういう話をしたら、台湾のニュータイペイ・キングスのオーナーは力もコネもある人なので、『カワイ・レナードのスキルコーチを知っているから、そのタイミングで彼を呼んだら何かセッションもできるね』みたいな話もしてくれて。いろんなことができると思って、それが僕が今、裏プロジェクトで考えていることです」
そんな“裏プロジェクト”を、公に語ってしまってもいいのだろうか。そう聞くと、伊藤は「いいんです。いろんな方が知ってくれたほうがいいと思いますし」と笑った。
直近の目的は、これによってアルバルクが成長することだが、その先には、日本のバスケットボールの向上も見据えている。だからこそ、隠さず、多くの人を巻き込みたい。そんな思いがうかがえる。
ひとつひとつは小さな取り組みでも、伊藤の中ではすべてが一本の線でつながっている。
「最終的には、もう全部積み重なってつながると思うので」
伊藤にとってコートを開くことは終着点ではなく出発点。この夏に起きたことは、まだ序章にすぎない。Bプレミア幕開けとともに、チームもリーグも、そして日本バスケットボール界もさらなる飛躍をしていきたい。そのためにも整った環境を活用して、どんな世界が作れるのか――。その問いに、仕掛け人は今日も自分から動いて答えを探している。


