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那須川天心「格闘人生一番のピンチで一番のチャンス」井上拓真とのリマッチ直前に語った“偽らざる”心境「やるかやられるか…それでいい」 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2026/09/26 11:06

那須川天心「格闘人生一番のピンチで一番のチャンス」井上拓真とのリマッチ直前に語った“偽らざる”心境「やるかやられるか…それでいい」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

WBC世界バンタム級王者・井上拓真との再戦を前にインタビューで本音を語った那須川天心。その偽らざる心境とは…

「中学生のときでしたかね。キックをやっていて(ジムで練習する)小学生低学年の子が『運命数って知っている?』と話し掛けてきたんです。ハルトっていう子なんですけど、生年月日の数字を一つずつ足していって、最後2ケタになる数字を足して1ケタにするとそれが運命数だとか。それが2ケタのときにゾロ目なら足さなくていいらしく、僕の44は相当レアみたいです。ハルトに『だから天心、キック強いんだ』と言われて、そこから自分のラッキーナンバーにしています。ロッテのユニフォームにも44をつけさせてもらったら、首位のソフトバンクに勝ったんですよ。効果はありました(笑)」

 人との交流で心を軽くしてもらい、そしてまた「壊すからつくる」を繰り返す。やがて希望を宿す月の光が差し込んだ――。

井上拓真に対する印象

 那須川が強く、たくましくなっているのは間違いない。ただそれは井上もまた然りである。那須川に勝ってWBC世界バンタム級王者となり、今年5月には東京ドームで5階級制覇を狙うレジェンドの井岡一翔の挑戦を受け、2度のダウンを奪うなど完勝している。お互いに進化を遂げるなかでのリマッチ。あらためて井上に対する印象を聞いた。

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「拓真選手は自分の距離感と自分の間合いをつくるのがうまいなって思います。勝負どころも分かっている。スパーリングでは相手を拓真選手だと思ってやっているなかで、自分から仕掛けていくことはもちろん、どういう状況、どういう体勢にあっても打てるようにしてきています。

(昨年11月の)試合の映像を今でも結構見てはいますね。以前は2ラウンドから(井上が前に出てきた)3ラウンドに移ったところばかりでしたが、今は全体を通して見るようになりました。いろんなことが見えているなとも感じます。

 確かに拓真選手も強くなっているとは思います。でも一つ言えるのは、僕はさらにさらに強くなっていますから。何より体がうまく使えてきている。体の部位が全部協力することでパワーが生まれる。ジャブ一つ取っても、以前はパーツで打っているところがあった。でも今は下半身とか腰とかすべて連動して生まれたパワーをパンチに乗せることができている。体の構造を理解して落とし込めているという感触を持つことができています」

【次ページ】 格闘人生一番のピンチでチャンス

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