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那須川天心「格闘人生一番のピンチで一番のチャンス」井上拓真とのリマッチ直前に語った“偽らざる”心境「やるかやられるか…それでいい」

posted2026/09/26 11:06

 
那須川天心「格闘人生一番のピンチで一番のチャンス」井上拓真とのリマッチ直前に語った“偽らざる”心境「やるかやられるか…それでいい」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

WBC世界バンタム級王者・井上拓真との再戦を前にインタビューで本音を語った那須川天心。その偽らざる心境とは…

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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Shigeki Yamamoto

 9月27日にトヨタアリーナ東京で行なわれるWBC世界バンタム級王者・井上拓真とのリマッチに挑む那須川天心。格闘キャリア初の敗北を味わった相手との再戦を前に何を思うのか。リベンジを懸けた決戦を前に、その偽らざる心境を明かした。<NumberWebインタビュー全2回の後編/前編も公開中> 

「実は先週、ちょっとやばかった」

 井上拓真とのリマッチまであと1カ月を切っていた。

 スパーリングでついたアザを左目の上に残しながらも、トレーニングを終えた那須川天心は穏やかないい表情をしていた。

「実は先週、ちょっとやばかったんです。自分を疑うことにしているので、スパーリングでうまくいっても、そこでつくった自信を一度壊す。そうしないと本当の強さを生み出せませんから。壊してそしてまたつくっていくという作業を延々繰り返していくと、ちょっと自分のなかでまとまらなくなって。でもようやくその峠を越して、まとまりがつくようになってきた。それはちょうど満月の日でした。コンディション的にも気持ち的にもクリアになって、月の周期と関係があるんだなって思いました」

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 元2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダに9回終了TKO勝ちした4月よりも確実に強くなっている感触がある。だがここまで来るのに一筋縄では行かなかった。壊して、つくって「新しい自分」を探っていく過程は、先が見えなくなることもあった。

 それでも気が滅入らなかったのは、人々にパワーをもらったから。

 TBSラジオの「かんきもラジオ」やテレビ出演にとどまらず、地元・松戸では盆踊り大会の「天心祭」を開催した。大阪では「関係ないっしょ気持ちっしょ展」のイベントも実施した。「ドラゴンボール」に出てくる主人公・孫悟空の必殺技「元気玉」のごとく、周りから元気をもらうことが明日への希望となった。

「うれしいですよね。『応援しています』『試合見に行きます』『勝ってください』とか、いっぱい激励の言葉をかけてもらえました。楽しみにしてもらっているんだなと思うと、より頑張ろうってなりますからね」

始球式で「44」の背番号をつけた理由

 8月26日にはZOZOマリンスタジアムでの千葉ロッテマリーンズと福岡ソフトバンクホークスの一戦で始球式を務めた。ワンバウンド投球になったが、マウンドから見た景色は「最高でした」。マリーンズのユニフォームで「44」の背番号をつけた。実は那須川のラッキーナンバー。ここも人との関係が絡んでいた。

【次ページ】 井上拓真に対する印象

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