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甲子園出場→“吹奏楽部の応援なし”異例決断ウラ側「英断だったと思う」「録音音源を認めては?」じつは日程がコンクールと重なる悩み…記者の提案
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梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byYukiko Umetsu
posted2026/08/21 06:00
野球部の甲子園出場と吹奏楽部のコンクールが重なった学校が下した決断とは(実際の現地写真)
野球応援には、校長や理事長の考え方、吹奏楽部の方針、野球部と吹奏楽部の関係性など、さまざまな要素が絡み合う。福山高校吹奏楽部の岡本さんが、「試合とコンクールの出演時間が重なれば甲子園に駆けつけることが出来ず、どっちをとるか部内でモメていたと思う」と話していたとおり、吹奏楽部の中でも「コンクール派」と「野球応援好き派」に分かれるケースも多い。よく「ブラバン応援にはコンクールメンバーではない二軍が来ている」という声も聞こえてくるが、そもそも、彼らが言うところの“二軍”までいるのは、部員数100人を超えるような大所帯の吹奏楽部に限る。皆コンクールメンバーを目指しているため、メンバー入り出来なかった部員による応援もとても上手で、「“二軍”といわれる筋合いなどない」と、声を大にして言いたい。
「録音音源を認めては?」
思い返すと、コロナ禍に開催された無観客の甲子園では、吹奏楽の応援が禁止され、録音音源による対応だった。出場校の吹奏楽部から送ってもらった音源と指示書を高野連がとりまとめ、甲子園球場のスタッフが試合展開に応じて応援曲を流す。筆者は自宅でテレビ中継を見ていたが、曲をかけるタイミングが実に見事で、「ランナーが二塁に進んだらチャンステーマを流す」「ヒットが出たらファンファーレを流す」などの指示通り、寸分の狂いもなく操作し、生演奏か音源かわからないくらいの素晴らしいオペレーションだった。
甲子園とコンクールの日程が重なるのは非常に悩ましいけれど、こればかりは仕方がないこと。同じ朝日新聞社主催とはいえ、どちらの大会にも長い歴史があるため、そう簡単には変えられるものではないだろう。コンクール会場を押さえる都合もあるし、「高校の部」といっても人数別に複数の部門がある。全国の都道府県大会や支部大会のすべての部門で、甲子園と重ならないように日程を組むのは不可能といっていい。
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また、酷暑の中の演奏は熱中症のリスクも避けられないし、台風やゲリラ豪雨の心配も常に付きまとう。コロナ禍の時のように、録音音源という応援方法も選べると、コンクールや雨天順延時のスケジュール調整が大変な吹奏楽部も助かるのではないかと筆者は思うのだが、そのような対応は難しいだろうか。
“高校野球×ブラバン応援”には代えがたい魅力があり、これからもずっと続いてほしいからこそ、いろいろなことを考えるタイミングに来ているのかもしれない。

