甲子園の風BACK NUMBER
甲子園出場→“吹奏楽部の応援なし”異例決断ウラ側「英断だったと思う」「録音音源を認めては?」じつは日程がコンクールと重なる悩み…記者の提案
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梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byYukiko Umetsu
posted2026/08/21 06:00
野球部の甲子園出場と吹奏楽部のコンクールが重なった学校が下した決断とは(実際の現地写真)
このような決断をしたことで、学校は「事前にできることは何があるか」と考え、一般生徒や保護者、応援に駆けつける市民など、みんなで声の応援を届けられるよう、SNSで応援曲や歌詞を紹介。応援団責任者の三浦愛氏も、「ピンチをチャンスに変えたい」と話す。
「野球はよく『つなぐ』と言いますが、私たちも応援をつなぐつもりでがんばりたい。野球部のたたく太鼓、けっこう上手なんですよ」(三浦氏)
たしかに、力強くたたく野球部の太鼓は、しっかりとリズムがとれて、拍を外すこともなく、とても上手だった。
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試合は4-6で惜敗という結果に終わり、同校のインスタグラムにはこのような文面がアップされた(原文ママ)。
<試合の結果はあと一歩届かずでした。
野球部、応援団ともに多くの生徒や保護者の目には涙が。ほんとに勝ちたかった!!勝って吹奏楽部とも一緒に応援したかった。悔しい!!
でも、私たちはやれる事をやり切ったとも感じます!この夏、この聖地に戻ってくるまでも含めて総力戦で全進してきました。この涙は一生の宝物になるはずです。そしてまた必ず甲子園に戻ってきます!!日本文理のストーリーはまだ終わりません!!>
「英断だったと思う」記者の見解
吹奏楽部は、新潟県吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、9月6日に行われる西関東大会への出場が決定。悔し涙を流した野球部の分まで、次は吹奏楽部ががんばる番だ。
今回の日本文理の選択は、まさに英断だったと筆者は思う。そして、アルプススタンド全体を巻き込んだ声と太鼓による応援は、感動的ですらあり、思わず胸が熱くなった。
そもそも、吹奏楽部が甲子園で演奏することは必須ではない。ただ、「吹奏楽部が来ない学校がほとんどない」というのが現状だ。このため、コンクールが重なって行けない場合は、OBが駆けつけたり、他校の吹奏楽部に友情応援を頼む、一般の吹奏楽愛好家を募集するなどの対応をとっているが、「甲子園で応援してみたい」「球場で思い切り吹くのが好き」という吹奏楽愛好家は多く、声がかかると喜んで駆けつける人も大勢いる。また、少子化の今、部員が10人に満たない吹奏楽部も少なくないため、どこの学校も何とかして応援体制を整えている。

