甲子園の風BACK NUMBER
「日本でいちばん“プロ野球の強打者”を生む県はどこ?」5位・東京、4位・千葉、ではベスト3は…1000安打達成者の出身地「長嶋茂雄が順位を動かした」
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岡野誠Makoto Okano
photograph byJIJI PRESS
posted2026/08/20 11:04
柳田悠岐が出身の広島はベスト3位にランクイン
だが、愛知の代表校は主に地元の中学出身者で固めてきた。過去10年、夏の初戦スタメンの出身地割合を大阪の代表校と比べてみよう(パーセンテージは小数点2位以下を四捨五入。近畿、東海は地元以外の各地方)。
【大阪】地元47.3% 近畿29.7% それ以外23.1%
【愛知】地元73.6% 東海11.0% それ以外15.4%
愛知は、あまり県外生を受け入れていない。特に、最近3年はスタメン28人中27人(96.4%)が地元出身。24年は1回戦を突破したが、昨年と今年は初戦で姿を消した。愛工大名電がベスト8に進出した2022年には、近畿地方の選手が4人もいた。外部の血をさほど入れない鎖国状態が、愛知の衰退につながっているようにも感じる。
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いよいよ、ベスト5を発表しよう。
順位を動かした「長嶋茂雄」
●1000安打達成者の出身地
【ランキング5位~1位】
5位:18人
東京/西沢道夫、榎本喜八、王貞治、田淵幸一、栗橋茂、鳥谷敬、菊池涼介
4位:20人
千葉/長嶋茂雄、掛布雅之、阿部慎之助、相川亮二、丸佳浩、近藤健介
3位:21人
兵庫/青田昇、池山隆寛、栗山巧、坂本勇人、山田哲人、近本光司
2位:22人
広島/白石勝巳、広岡達朗、張本勲、山本浩二、金本知憲、柳田悠岐
1位:38人
大阪/坪内道則、福本豊、岡田彰布、清原和博、中村紀洋、森友哉
4位の千葉は長嶋茂雄(巨人)が牽引したと言っていい。ミスターは50番目に1000安打を達成。千葉県人では初だった。50番目、100番目までの千葉の順位は以下になる。
●1000安打達成者の50番目時点(1964年6月20日)
15位タイ:1人
千葉、群馬、愛媛、香川、大分、佐賀、鹿児島、アメリカ
●1000安打達成者の100番目時点(1977年5月15日)
23位タイ:1人
千葉、岡山、鹿児島、長崎、高知、山口、アメリカ、キューバ、韓国
100番目の時点でも、千葉からの達成者は長嶋のみ。ここから谷沢健一(中日)、掛布雅之(阪神)、篠塚利夫(巨人)、宇野勝(中日)、石毛宏典(西武)など長嶋に憧れた選手が1000安打を達成し、順位を上昇させていった。そして、吉永幸一郎(ダイエー/大阪出身)が200番目の到達者となった時点での都道府県別ランキングでは、順位が大幅に上昇している。
●1000本安打達成者の200番目時点(2000年5月9日)
1位:20人 大阪
2位:15人 広島
3位タイ:11人 愛知、熊本
5位タイ:10人 千葉、兵庫、東京
「5位東京」はどう考える?
「1人の大スター」が登場すると、全体がレベルアップする。千葉は長嶋茂雄とともに躍進した。その隣県に後塵を拝したのが、東京である。地方大会の出場校数、部員数は毎年最多を誇っているのに、なぜ5位に留まったのか。NHK高校野球解説者の杉本真吾氏はこう考える。

