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羽生善治19歳も渡辺明20歳も実現「竜王ドリーム」が2026年に…“絶対六冠”藤井聡太24歳への挑戦権を掴むのは服部慎一郎27歳か柵木幹太28歳か
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph by日本将棋連盟,Keiji Ishikawa
posted2026/08/22 17:00
服部慎一郎と柵木幹太。竜王・藤井聡太への挑戦権を手に入れるのはどちらか
服部はそんな経験から受け切れると考えていた。しかし、柵木が敵陣に打った▲3一角を軽視した。その手が思いのほか厳しかった。
柵木は一気に寄せて71手の短手数で勝った。終局は夕方の16時59分。柵木は竜王戦挑戦まであと1勝と迫った。また、前期から今期の竜王戦で18連勝した。
千日手の死闘、そして痛恨の疑問手…勝負は最終局へ
第2局は8月13日に行われた。手番は服部の先手。戦型は、角換わり腰掛け銀。前例のある展開から、服部が穴熊への組み換えを目指すと、柵木は玉頭を激しく攻め込んだ。服部は70分の長考で▲7八角と自陣に打って懸命に防戦した。柵木が銀交換を迫ると、服部は銀をかわした。そうした銀交換をめぐる同一手順が続き、98手で「千日手」が成立して無勝負となった。終局は16時19分。
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柵木が別の手で打開すれば指しやすいとの声もあったが、あえて自重したようだ。指し直し局で手番が先手になる利点もあった。
千日手指し直し局は、手番を柵木の先手に入れ替えて16時49分に始まった。持ち時間は前局の残り時間(柵木=2時間15分、服部=2時間44分)。
柵木は相掛かりを目指したが、服部はそれを避けた。柵木は自玉の囲いが整わない形で、右銀を中段に進めて積極的に仕掛けた。「十字飛車」を含みに相手の玉頭を攻めて有望に思えたが、実際は難しかった。柵木が五段目の左右の桂と4筋の飛車で攻めにいくと、服部の△5二金が受けの好手だった。
服部は玉を三段目に上げてきわどくしのいだ。その直後に柵木に疑問手が出た。中段に打った▲4六角で、急転直下で不利になった。終局後に「とんでもない手で、ふわっと打ってしまった」と反省の弁を語った。
服部は丁寧に指して柵木の寄せを封じ、92手で勝った。終局時間は21時45分。終局後の柵木には笑顔が浮かんだ。
「もう一局、指せるのはありがたい」
こう前向きに語った。
「竜王ドリーム」は叶うのか? 運命の最終局へ
服部が棋聖戦に続いて竜王戦で挑戦するか、柵木が竜王戦で初挑戦するか……。「竜王ドリーム」を目指す大一番は8月24日に行われる。
その主役となりうる柵木は、2025年初頭に脚光を浴びたことがある。それは西山朋佳女流三冠との棋士編入試験最終局である〈つづきは下の【関連記事】へ〉

