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羽生善治19歳も渡辺明20歳も実現「竜王ドリーム」が2026年に…“絶対六冠”藤井聡太24歳への挑戦権を掴むのは服部慎一郎27歳か柵木幹太28歳か
posted2026/08/22 17:00
服部慎一郎と柵木幹太。竜王・藤井聡太への挑戦権を手に入れるのはどちらか
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph by
日本将棋連盟,Keiji Ishikawa
藤井聡太竜王(名人・王位・棋王・棋聖・王将を合わせて六冠=24)への挑戦者を決める第39期竜王戦の決勝トーナメントが大詰めを迎えている。5組優勝者の柵木(ませぎ)幹太五段(28)が3人のA級棋士らを5連破し、服部慎一郎七段(2組優勝・27)との挑戦者決定三番勝負に進出した。そして1勝1敗の五分となり、8月24日の第3局で決着する。
柵木五段は棋士4年目で、順位戦は最下級のC級2組。さしたる実績はこれまでなかったが、今期竜王戦で大躍進を果たした。若手棋士が挑戦しやすい竜王戦のシステムと歴史、柵木の竜王戦での快進撃について、田丸昇九段が解説する。【棋士の肩書と年齢はいずれも当時】
羽生も渡辺明も…若手が下克上「竜王ドリーム」の歴史
1987年(昭和62)に読売新聞社が最高棋戦として竜王戦を創設した。優勝賞金を初めて明示し(第1期は2600万円、今期は4400万円)、決勝トーナメントには1組から6組までの計11人が出場する(1組・5人、2組・2人、3組~6組・各1人)。
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名人戦では挑戦者になるまで最短で5期(C級2組~A級)かかる。竜王戦では下の組でも勝ち進めば挑戦権を得られる。実際に過去には有望な若手棋士が挑戦者となり、竜王を獲得して「竜王ドリーム」を実現したことがあった。その歴史をたどってみる。
◆第1期(1988年):米長邦雄九段(1組・45)と島朗六段(3組・25)が決勝七番勝負に進出し、島が4連勝して初代竜王に就いた。和服ではなくて、イタリアンスーツを着用した島の対局姿が清新だった。
◆第2期(89年):島竜王に羽生善治六段(3組・19)が挑戦。大激闘の末に羽生が4勝3敗で破り、初タイトルの竜王を最年少記録(当時)で獲得した。羽生は「地位の重さについていけるかどうか心配です」と語った。
◆第4期(91年):谷川浩司竜王(29)に森下卓六段(3組・25)が挑戦。森下は健闘したが2勝4敗で敗退した。
◆第10期(97年):谷川竜王に真田圭一六段(4組・25)が挑戦。真田は4連敗で敗退した。
◆第11期(98年):谷川竜王に藤井猛六段(4組・28)が挑戦。藤井は武器とする「藤井システム」を駆使し、4連勝して初タイトルの竜王を獲得した。以降も竜王戦で3連覇。
◆第17期(2004年):森内俊之竜王(34)に渡辺明六段(4組・20)が挑戦。大激闘の末に渡辺が4勝3敗で破り、初タイトルの竜王を獲得した。渡辺は「今後は責任感を持って頑張りたい」と語った。以降も竜王戦で9連覇を達成した。
◆第36期(23年):藤井竜王(21)に伊藤匠六段(5組・20)が挑戦。藤井との初タイトル戦で、伊藤は4連敗で敗退した。

