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羽生善治19歳も渡辺明20歳も実現「竜王ドリーム」が2026年に…“絶対六冠”藤井聡太24歳への挑戦権を掴むのは服部慎一郎27歳か柵木幹太28歳か
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph by日本将棋連盟,Keiji Ishikawa
posted2026/08/22 17:00
服部慎一郎と柵木幹太。竜王・藤井聡太への挑戦権を手に入れるのはどちらか
A級棋士3人を撃破…柵木五段、驚異の5連勝
柵木五段は今期竜王戦の5組ランキング戦で5連勝して優勝。決勝トーナメントに進出してからも勝ち続けた。※持ち時間は各5時間。
◆1回戦・7月1日 西田拓也六段(6組優勝・34)=柵木は△(後手):戦型は西田の裏芸という雁木(がんぎ)。柵木は中盤で相手の飛車を奪い、終盤で寄せ合いを制した。
◆2回戦・7月9日 長谷部浩平六段(4組優勝・32)=柵木は△:戦型は相掛かり。柵木は中盤で5筋の位を取り、それを生かす堂々とした指し方で圧倒した。会心の内容だった。
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◆3回戦・7月18日 佐々木勇気八段(1組5位・31)=柵木は▲(先手):戦型は相掛かり。柵木は中盤で飛車が敵陣に侵入し、その竜を自陣に引いて手堅く指した。そして相手の攻めをかわして快勝した。2024年と25年に竜王戦で連続挑戦した佐々木を見事に破った。
◆4回戦・7月23日 斎藤慎太郎八段(1組4位・33)=柵木は▲:戦型は相掛かり。柵木は中盤で先攻して有利となり、終盤で豊富な持ち駒を生かして寄せ切った。
◆準決勝・7月27日 永瀬拓矢九段(1組優勝・33)=柵木は▲:戦型は相掛かり。研究量が豊富な永瀬に珍しく記憶違いがあり、柵木が中盤で桂得して有利になった。以降は勝ちを急がずに冷静に指し、粘る永瀬を押し切った。
柵木はランキング戦の優勝者や1組の成績上位者に5連勝した。中でもタイトル戦経験がある3人のA級棋士を連破したのは見事だった。
決勝トーナメントの5局は、およそ1カ月の短期日程だったが、勢いにまかせて勝ち進んだわけではない。どの対局も中終盤では難しい局面があった。それでも緩急をつけた冷静な指し方で乗り切った。目先の勝負にとらわれず、自分を客観視したことがいい結果につながったと思う。
柵木は挑戦者決定三番勝負に向けて、「ここまで来るとは思わなかった。自分の将棋を指したい」と語った。
竜王挑戦へ…圧巻の71手で先勝
竜王戦の挑戦者決定三番勝負で、柵木五段の相手は服部七段。今期棋聖戦で藤井棋聖に初挑戦(結果は3連敗で敗退)した若手精鋭だ。両者の対戦成績は、三番勝負を迎えるまで柵木の1勝。また、柵木は本局まで公式戦で16連勝していた。
第1局は8月4日に行われた。手番は柵木の先手。戦型は、柵木の連勝の原動力となった相掛かり。飛車角交換が早々に行われると、柵木は敵陣に利かした中段の角と、1筋の端攻めを併用した。
実は、両者は以前に練習将棋で類似の形で指したという。

