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ラーズ・ヌートバー「決して“レンタル補強”じゃない」ダイヤモンドバックス電撃移籍の裏事情…大谷、由伸のドジャースと同地区で「期待される役割」  

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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posted2026/08/10 11:06

ラーズ・ヌートバー「決して“レンタル補強”じゃない」ダイヤモンドバックス電撃移籍の裏事情…大谷、由伸のドジャースと同地区で「期待される役割」 <Number Web> photograph by Yuki Yamada

ヌートバーは移籍、千賀は残留と去就は対照的に… 

 出塁能力も補強方針に合致した。今季のチェース率(ストライクゾーン外の球にスイングした割合)は18.5%と低い。4日(同5日)のダイヤモンドバックス初出場でも2四球を選び、翌5日(同6日)には移籍後初安打となる適時打を放った。

“レンタル補強”ではない大きな期待

 MLB公式サイトによると、トーリ・ロブロ監督は初出場で示した打席での我慢強さに触れ、「それがヌートバーの特徴でチームの方針にぴったり合う。打てない球を見送り、打者有利なカウントを作り、深いカウントまで持ち込み、相手投手の投球数を増やす打撃を重視している。だから、四球による出塁には安打と同じだけの価値がある」と評価した。

 外野陣の負傷も補強の背景にある。ジョーダン・ローラーとルルデス・グリエルJr.が負傷者リストに入り、ダイヤモンドバックスは外野の選択肢を必要としていた。ヌートバーは左翼、中堅、右翼を守ることができ、DHでも起用できる。今季終了後に3度目で最後の年俸調停資格を得るため、球団は2027年まで保有できる。フリーエージェント(FA)になる時期は2027年シーズン終了後。数カ月間に限った“レンタル補強”ではない。

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 ダイヤモンドバックスが期待する役割は明確だ。右投手を相手に出塁して打線をつなぎ、負傷者が相次ぐ外野の複数ポジションを埋める。ヌートバーの獲得は、現在のワイルドカード争いと2027年シーズンの戦力構成を同時に見据えた補強だった。打線と外野陣の双方で、起用法の選択肢を広げられる選手となる。

ヌートバーの得難い「選球眼」

 攻撃面における最大の長所は、ストライクゾーン外の球を追わない選球眼にある。メジャー通算のチェース率は19.2%で、ベースボール・サバント掲載のメジャー平均28.6%を大きく下回る。2022年はメジャー上位8%、23年は上位2%、24年は上位1%、25年は上位13%に入り、ボール球を振らない打者だ。全投球に対する通算スイング率も37.7%で、メジャー平均47.3%を9.6%下回る。投手に多くの球数を投げさせながら、我慢強く打てる球を選び、ボール球には手を出さず四球によって出塁できる。

 慎重に投球を見極めるだけの打者ではない。2024年のハードヒット率(打球初速95マイル=153km以上の打球の割合)は49.5%で、メジャー上位9%に入った。今季も平均打球速度91.5マイル(約147.3キロ)、ハードヒット率49.6%を記録している。甘い球を待ち、ストライクゾーン内へ入った投球を強く打ち返せる打席アプローチが、出塁能力と並ぶ武器となる。

【次ページ】 守備面でも高い指標

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