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「まだ骨に肉が残っている」菅野智之(36歳)の“リアルな評価”…トレード報道→急転ロッキーズ残留のなぜ? 米球界の“データ信仰”が見落とした実力

posted2026/08/10 11:05

 
「まだ骨に肉が残っている」菅野智之(36歳)の“リアルな評価”…トレード報道→急転ロッキーズ残留のなぜ? 米球界の“データ信仰”が見落とした実力<Number Web> photograph by Getty Images

移籍が取り沙汰されたがロッキーズに残留した菅野

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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 MLBは、米東部時間の8月3日午後6時(日本時間4日午前7時)にトレード期限を迎えた。ギリギリで移籍が決まったあの選手、トレードが取りざたされながら残留したあの選手……。日本人メジャーリーガーの移籍劇の舞台裏をMLB担当の山田結軌記者が分析する。〈全2回の前編/後編を読む〉

◆◆◆

 ロッキーズの菅野智之投手(36歳)は、トレードされず残留した。

 米国時間8月3日(日本時間4日)のトレード期限までに19試合に先発し、11勝4敗、防御率4.47をマーク。6回を投げ自責点3なら、防御率4.50となる。つまり6イニング以上を投げ、自責点3以下のクオリティー・スタート(QS)ペースで投げ続けている安定感がある、という証だ。102回2/3を投げて58奪三振、24四球。三振で圧倒する投球ではないが、複数の球種と安定した制球で試合を組み立て、地区最下位に沈むチームで11勝を積み上げた。

「打者天国」本拠地で防御率3点台も…

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 さらに標高約1600mで酸素濃度が薄く、打球が飛びやすいため「打者天国」といわれるクアーズ・フィールドの成績なら、見た目の数字以上の評価であるべきだ。デンバーでは9試合に先発し、7勝2敗、防御率3.78。ビジターでは防御率5.13だった一方、本拠地では3点台に抑え、投手にとって難しい環境でも結果を残した。だからこそ、ベテランとしての投球術は他球団の興味を引いていいはずだった。

 期限前最後の登板となった7月31日(同8月1日)のロイヤルズ戦では、6回2/3を5安打1失点、無四球。83球の効率的な投球で11勝目を挙げた。6月以降の8登板で7度目の勝利投手(無敗)となった。背部のけいれんによる負傷者リストから復帰した後も、登板3試合で3勝0敗、防御率2.95と状態を上げていた。21本塁打を許したが、そのうち18本はソロ本塁打。走者をためずにダメージを最小限に抑える投球が、勝ち星につながった。

 トレード市場で菅野の名前は早くから浮上していた。

【次ページ】 「ロッキーズで最後の登板」報道も…

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