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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「クラッシュ・ギャルズに学んだ」“全女のスタイル”を継承する暁千華20歳とは何者か? 長与千種を直撃…「全女は大嫌いだけど大好き」松永兄弟の遺言
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/08/05 17:20
長与千種から「王道」と評価を受ける暁千華(20歳)。8月8日の彩羽匠とのシングルマッチは注目の一戦だ
長与は日本武道館の先に触れた。
「その先に横浜アリーナがあるんです。私が開く松永(高司=全女の創業者で元会長)の興行があるんです。松永兄弟、何も残さなかったくせに『千種に言っといてくれ。もう1回、横浜アリーナでやりてえな』という変な遺言を残されました。それが重くって。お金がかかっても、ホログラムビジョンで豪快に笑っている松永の顔を映してみようと思います。松永の墓に行って墓の前にドカーンと座って『お前ら何をさせたいの』とすごく文句を言ってきました。気の利いたことは何一つ言いませんでした。2時間半いたんですが、『今度帰ってくるときは横浜アリーナな』と言って。自分の人生が尽きるのが先かわからないけれど、挑む気持ちはあるから」
「千華は千華の赤を見つければいい」
長与には複雑な思いがある。
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「全女は大嫌い。大嫌いだけど大好き。全女だったりガイアだったり、昭和と平成のミックス。そして令和。今の選手はスマホの5Gのスペック。ガラケーにはガラケーの良さがありました。ショートメールや画質の悪い写真は送れたし、通話には言霊があった」
「いつかは変えるかもしれませんが、千華はコスチュームを変えるつもりはないというんです。いいんじゃないかな。全女の良さしか与えていないけど、いつまでも昭和の時代のものを選手に与えるのは……と言われることもあります。今は技の名前覚えるのが大変だし(笑)。みんな新しいことやっているけど、怪我の量が増えた。大したコスチュームじゃなくても体で見せられる。千華は王道を行けばいい。千華には期待はしていますが、半分くらいしかしてないです。潰されていくと思うので。それも糧にして、日本武道館で時間を気にすることなく戦えばいい。楽な道、生き方もあるんですけどね。ある程度、応援してもらって、キャッキャしてもらえるような。昨日も相方と会っていて、千華に大事なアドバイスをね」
別途インタビューしていた彩羽にも「千華はどんな人?」と聞いてみた。
「めっちゃ真面目ですよ。普通。平凡。よく言えば今どきらしくない。みんなと同じ方向に行かない。服も地味だし、一人で美空ひばり記念館なんか行ったりとか。普通であって普通ではないかもしれない」
Xの投稿に『コイツは勘違いしている』というのがあった、と千華はニヤッとした。
「同じ赤を望んでいない。赤は千差万別。千華は千華の赤を見つければいい」と長与が言った。
千華にとって8月8日、後楽園ホールの彩羽戦が特別なものになることは間違いないだろう。
<彩羽匠・Sareee編から続く>


