プロレス写真記者の眼BACK NUMBER

「クラッシュ・ギャルズの時代と戦いたい」彩羽匠とSareeeが体現する“今の女子プロレス”…「嫌われてもいい」スパーク・ラッシュ“真逆の2人”の情熱

posted2026/08/05 17:24

 
「クラッシュ・ギャルズの時代と戦いたい」彩羽匠とSareeeが体現する“今の女子プロレス”…「嫌われてもいい」スパーク・ラッシュ“真逆の2人”の情熱<Number Web> photograph by Essei Hara

彩羽匠とSareeeの「スパーク・ラッシュ」。彼女たちが時代を超え、本当の意味でブレイクするのはいつになるだろうか

text by

原悦生

原悦生Essei Hara

PROFILE

photograph by

Essei Hara

 Sareeeと彩羽匠が突然、シングルマッチで戦った。

 7月24日に後楽園ホールで行われたジャガー横田50周年興行。そのセミファイナルにジャガーから指名されたSareeeは、当初、アイスリボンの優華をシングルマッチの相手に選んだ。

 優華は「女子プロレスの未来」と10年前は注目されていて、Sareeeと戦ったこともある。一度、辞めていたがリングに戻ってきた。Sareeeは優華に期待感を寄せていた。

ADVERTISEMENT

「知らないファンもいると思うので、呼び戻したいな、という思いがありました」

 だが、優華がケガで欠場することを試合当日に知らされた。

「どうしよう。数時間後には試合が始まる。そこで匠さんに相談したんです」

 やらなきゃいけないという覚悟は決まっていた。「前回が5月5日。7年ぶりの対決で、BUNTAIのメイン。まあ、当分ないだろうと思っていた。いいときにいい場所で、またやりたいね、と」。そんな話もしていた矢先の出来事だった。

「チャンスだな。今日やりましょう」

クラッシュ・ギャルズの眼前で“時代”に挑んだ

 条件が整っていた。挑戦と、話題創りが背景にあった。ジャガーの50周年、長与千種とライオネス飛鳥のクラッシュ・ギャルズがリングサイドに来ることが決まっていて、ビューティ・ペアのマキ上田やミミ萩原ら多くの全女OGもいる。そんなこともあって、幅広い世代のファンが後楽園ホールに集まる。彩羽は言った。

「クラッシュ・ギャルズの2人と戦うことはできないけれど、あの時代と戦いたい。勝ってやるという気持ちはもちろんあります。でもお客さんを沸かせられなかったら終わり。会場の全員に見せつけたい。挑む気持ち。時代に挑んだ」

 2人とも対峙する相手だけでなく、“時代”と戦っていた。丸め込みで勝利した彩羽はこう話す。

「張り手もそうだった。観衆をドン引きさせてやろうと。こっちもそれで殴った。自分たちを見せつけたかった。それはBUNTAIの気持ちとも違った。勝負を先に決めにいった」

 敗れた悔しさと同時に、Sareeeは手応えを感じていた。

「終わった後、あのジャガーさんに『あんたたちに(試合を)してもらえてよかった』と言ってもらえた。大先輩にそう言われたのはありがたかった。OG席の中でも、『今のプロレスすごいね、ここまでやるの』という声があった。今の女子プロレスが、キラキラして華やかでアイドルみたいで……という印象は払拭できた。動員数とか、みんなが自分たちを知っているというところまではまだいっていないけれど、やったものに間違いはない」(Sareee)

【次ページ】 「最前列にクラッシュの2人。その真ん中に暁千華が…」

1 2 3 4 NEXT
#彩羽匠
#Sareee
#スパーク・ラッシュ
#暁千華
#長与千種
#ライオネス飛鳥
#ジャガー横田
#クラッシュ・ギャルズ
#優華

プロレスの前後の記事

ページトップ