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「これで当たらんのかあ」角中勝也が引退を決めた“ひと振り”「目と体が一致しない感じ」ヒットマンの誇りと「最後に涙を見せた」サブロー監督との絆 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph byChiba Lotte Marines

posted2026/07/30 11:01

「これで当たらんのかあ」角中勝也が引退を決めた“ひと振り”「目と体が一致しない感じ」ヒットマンの誇りと「最後に涙を見せた」サブロー監督との絆<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

今季限りでの現役引退を決めた角中

「たぶん人前で最後に泣いたのもサブローさんの前。あれは札幌ドーム」と角中は懐かしそうに振り返る。2014年、腰痛に耐えながらプレーし続けたが、9月に限界が来た。当時の伊東勤監督と試合前に話し合い、戦線離脱が決まった。その後、廊下でうずくまった。激痛を我慢しながら100%のプレーを追求していた。その極度の緊張から解き放たれると全身の力が抜け、立てなくなった。

「背番号3」最後の挑戦

 なぜか涙が出てきた。そこに当時現役のサブロー監督が通りかかった。

「大丈夫か。どうしたんだ?」

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 心配そうに駆け寄りトレーナーを呼んでくれた。「監督は覚えていないと思うけど、ボクは覚えている」と角中。サブロー監督は「いろいろな選手の涙を見てきている」と穏やかに笑った。

 引退を発表した試合後も角中の姿は監督室にあった。

「これで終わりではないからな。やることはわかっているだろ。しっかり作り直してこい。またチームの力になってくれ」

 サブロー監督は引退選手としてではなく一人の現役選手として檄を飛ばした。

「ハイ」

 角中も嬉しそうに答えた。もう涙はなかった。もうしばらく、妥協なき練習を続ける。背番号「3」の最後の挑戦が始まった。

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