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「これで当たらんのかあ」角中勝也が引退を決めた“ひと振り”「目と体が一致しない感じ」ヒットマンの誇りと「最後に涙を見せた」サブロー監督との絆
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梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2026/07/30 11:01
今季限りでの現役引退を決めた角中
独立リーグから首位打者へ
プロ生活20年目。2007年にドラフト7位で独立リーグ・高知ファイティングドッグスから入団し、様々な投手と対峙してきた。今シーズン前半戦終了時点で5546打席。常に第一線に立ち続けてきた。
ここ数年、日本のプロ野球はいわゆる「投高打低」と言われているが、その現状についてはこう分析する。
「変化というか単純に投手が進化しているのだとボクは思う。明らかに自分が20代の頃よりも全体的にレベルアップしている。みんなエースというかスーパーエースクラスのキレのボールを投げている。デビューしたばかりの実績のない投手でも、無敗記録をしていたころの田中(将大)投手のような球を投げるような感覚。
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もちろん、田中投手はそれプラスで精密なコントロールもあったけど、ボールの質というかキレは同じような、そんな感じ。だから今、バリバリやっているレギュラーの野手はすごい。今のピッチャーのレベルの中で3割打者は、当時でいうと3割5分以上はあると思う」
様々な投手に対峙してきたからこそ言えるリアルな言葉だ。
「最後に涙を見せた」サブロー監督との絆
7月20日の試合後、グラウンドでマイクを持ちスタンドに引退を報告した。自らの口でファンに直接、説明したい。引退を決めた日から温めていたプランだった。
「泣かない」。試合前はそう言っていたが、言葉が詰まった。しばし膝に手を当て地面を見つめ、必死に感情を抑えた。孤高の侍のようなオーラを放ち続けて生きてきた男が初めて見せた姿だった。
サブロー監督は「オレに報告に来たときも泣いていたよ」とポツリと言った。7月11日、引退を決めた打席を終えた試合後、監督室を訪れ、決意を伝えた。背番号「3」を譲り受けた間柄。角中のルーキーイヤーは、サブロー監督は現役バリバリながらリハビリ中で二軍キャンプスタート。緊張しながら一緒に練習をしたのは今となっては懐かしい思い出だ。自然と言葉がつまり、2人だけの部屋で目が潤んだ。

