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「IOCから毒を盛られた」冬季五輪からノルディック複合が「除外」のナゼ…IOCの“欺瞞”に日本のレジェンド「ジェンダーイコールの理想があって…」 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA

posted2026/07/16 06:02

「IOCから毒を盛られた」冬季五輪からノルディック複合が「除外」のナゼ…IOCの“欺瞞”に日本のレジェンド「ジェンダーイコールの理想があって…」<Number Web> photograph by Tsutomu Kishimoto/JMPA

ミラノ五輪後に引退を表明した渡部暁斗。長らく日本の複合の第一人者として競技を引っ張ったが、今回の決定には危機感を露わにする

 遅ればせながらではあったが、FISは2020/21シーズンからノルディック複合女子のW杯と世界選手権を立ち上げた。その上で22年北京五輪での女子採用をIOCに申請したものの却下。26年ミラノ・コルティナ五輪で再申請したのに再び採用しなかったのはIOCの方である。これでは男女平等など実現しようもない。

 業を煮やした女子選手たちは、23年3月のW杯で顔に口ひげを描いて試合に臨み、「男性になればオリンピックに出られるのか」と抗議した。今年1月のW杯でもスタート前に出場選手が頭上にストックで「X」を作って同様のアピールを行なった。その中には昨年の世界選手権で金メダルを獲得した葛西優奈のような日本選手も含まれていた。

 そんな女性アスリートたちに活躍の場を与えるのではなく、競技除外というさらにシビアな決定を突きつけつつ、一方で「2030年大会では史上初めて出場枠の男女同数が実現します!」と高らかに謳い上げるIOCの欺瞞とご都合主義。

「行き場のない怒りみたいなものが…」

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 昨季限りで引退した日本の第一人者、渡部暁斗も憤りを隠さない。

「悲しさと悔しさ、あとは行き場のない怒りみたいなものが心の中から湧き上がっています」

 日本でのノルディック複合は、90年代に一気に認知度が高まった。

 1992年アルベールビル五輪では荻原健司、河野孝典、三ヶ田礼一で団体金メダルを獲得。続く1994年リレハンメル五輪でも三ヶ田が阿部雅司に代わって連覇した。荻原はW杯でも無双状態で、日本では「キング・オブ・スキー」の愛称で知られた。現在は長野市長である。

【次ページ】 ノルウェーメディア「IOCから毒を盛られた」 

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