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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「全裸の僕にさすがに動揺していたけど(笑)」高校時代の鈴木唯人との出会いで鄭大世が見た“新ジョーカー”の可能性「モノが違った。驚きました」
text by

杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2026/06/24 12:06
チュニジア戦でジョーカーとしての可能性を見せた鈴木唯人。高校生離れしたメンタルを持っていた鈴木を動揺させたという鄭大世氏との出会いとは?
圧勝劇の裏側で悔しい思いをしたかもしれないFWもいれば、いぶし銀の働きを見せたタレントもいる。スポットライトを浴びるような派手な活躍はなかったが、ボランチで初先発した27歳の働きぶりには目を細める。3戦目以降を見据えても、大きなプラスになるという。
「田中碧は先制点に絡んでいますし、守備での貢献度も大きかったです。プレミアリーグのリーズでもまれて、泥臭い仕事もできるようになってきた。個人的にはチュニジア戦の陣容が、ベストメンバーだと思います。田中がボランチに入ったことで、鎌田もシャドーで輝くことができました」
“新たな切り札”が見せた強い気持ち
さらに鄭大世の目を引いたのは、新たな切り札の存在だ。現役の清水エスパルス時代に約半年、同じチームに所属した鈴木唯人である。78分からピッチに入ると、水を得た魚のように躍動した。エネルギーあふれるプレーは、意欲がみなぎっているように見えた。
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「何かをやってやるぞ、という気持ちが伝わってきました。ジョーカーらしいジョーカーですよね。たとえ強い思いがあっても、ピッチでそれを表現できない選手がほとんど。でも、唯人はファーストプレーから果敢に仕掛けるなど、攻撃で違いを見せていました。あの場面はファウルをもらえなかったですが、ドリブルにキレがあった。彼はチャンスをつくれるんですよ。昔から才能の片鱗をのぞかせていましたから。こいつはモノが違うな、と思っていました」
初めてプレーを見たのは、鈴木がまだ高校生の頃である。当時は市立船橋高校から清水に来た練習生だった。鄭大世は昔の自分を思い出し、プロのレベルに愕然としていれば、励ますつもりでいたのだ。かつて横浜F・マリノスで松田直樹、奥大介(ともに故人)に優しくしてもらったように声を掛けてやろうと。しかし、その必要はなかったという。むしろ、鈴木はすぐにでもJリーグで通用するレベルだった。

