濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「スターダムをクビになってなかったら…」ウナギ・サヤカが退団の過去を「よかった」と語る理由…“プロレス業界に馴染まない”人気レスラーの今
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2026/06/20 11:00
7カ月連続の自主興行開催など、精力的な活動を続ける人気女子プロレスラーのウナギ・サヤカ
今は仲間がたくさんいる。だから一つ一つの興行に対しても気持ちの入り方が違うという。「ぱぱぱ」のメンバーも、誰一人見捨てる気はない。
「悩んでるなと思う子がいたら2時間でも3時間でも話すし、やめそうだったら家に行って引きずり出しますよ。自分のために誰かを蹴落とす必要はないので。みんなで上に行けばいいんですよ。もちろん試合では争うんだけど、心まで踏み躙りたくはない。私自身も踏み躙られたことがあるし、この世界はそういうもんだと思ってたこともあります。でもそうじゃないんだってところを見せたい」
「プロレスで傷つく人を見たくない」
自身の会社「ウナギカブキ」は設立3周年を迎える。6月21日の後楽園ホールは記念興行だ。
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「コンディションがいいからかもしれないけど、自分の年齢(今年40歳)はあんまり気にならないですね。それより会社の3周年が大事。一選手じゃなく、経営者だからできることもあるので」
6.21後楽園では、リングを離れていた乃蒼ヒカリがノア・ヒカリに改名して再デビューを果たす。もともとは東京女子プロレス時代に「一番仲がよかった」選手。スキャンダルが原因で退団したが、働いているヘッドスパ店をウナギが訪れて「鬼クドキ」した。
「プロレスで傷つく人を見たくない。あらためてプロレスを好きになってほしい」
ファンや業界に対して申し訳ない気持ちがあるのならプロレスをやって、プロレスで信用を取り戻してほしいとウナギ。関係各所に話を通してリング復帰が実現することになった。ヒカリがどれだけプロレスにかけていたかを知っているから、動かずにはいられなかった。
メインイベントでウナギとヒカリが組み、対戦相手はOZアカデミーのヒールユニット「正危軍」から尾崎魔弓と翔。試合が決まるまで、3カードのオファーを断られた。
「人間って悪い方の噂をキャッチするので。何かあった時に“ちょっとまだ様子を見たい”となってしまう」
NGを出された選手にも、いつか対戦してもらえるようになりたいとヒカリ。「もう中途半端なことは絶対にしたくない」とも。ただ現時点で決まっているのは再デビュー戦だけ。ウナギの会社がマネジメントするというわけでもない。先のことは自分で決めてほしいというウナギの配慮だ。
これまでの業界の慣習からすれば、ヒカリの存在はアンタッチャブルだったのかもしれない。でもウナギはあえて触れた。業界に馴染むのではなく、業界を変えていきたいのだ。

