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「ドイツやスペインに勝ったよりも凄いこと」森保一監督がオランダ戦ドローをこう評価した理由は?「ある意味で、これまでは隙があった」 

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2026/06/19 11:06

「ドイツやスペインに勝ったよりも凄いこと」森保一監督がオランダ戦ドローをこう評価した理由は?「ある意味で、これまでは隙があった」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

オランダ戦の引き分けには、前回大会で起こしたアップセットとまた違う「新しい景色」が見えていたという

 地力に勝るオランダの前に、長い時間、自陣に押し込まれ、息の詰まるような防戦を強いられた。激しいプレッシャーに晒され、満足にボールを散らすことすら許されない場面もあった。

 左ウイングバックとして先発した中村敬斗は「前半に関してはあまり足元にボールがついていなかった」と、初戦の難しさと世界最高峰のディフェンダーであるデンゼル・ダンフリースとのマッチアップに苦しんだことを認めている。

デヨングが口にした日本へのリスペクト

 しかし、だからこそ、あの「景色」が鮮烈に浮かび上がる。

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 オランダが常に守勢に回っていたわけではないものの、日本が激しい攻防のはざまでボールを保持し、ひとたび前を向いて攻撃へと転じようとすると、たちまちスペースを埋めることに心を砕いた。カウンターを警戒し、縦パスのコースを塞いだのだ。

 かつての日本であれば、彼らはボールを持たれようが、すぐさまプレッシャーをかけてボールを奪い返しに来ただろう。格下相手に自陣へ引いてブロックを組むなど、オランダのフットボール哲学が許さなかったはずだ。

 ただ、この日は違った。日本に対してこれほど慎重になった理由を、試合後にオランダのキーマン、フレンキー・デヨングが明かしている。

「相手は5人で攻めてきた。日本はウイングバックを採用したフォーメーションで、実質的にウインガーのような役割を担っているから、ピッチ上の非常に高い位置でプレーする。われわれが5バックで守備をしたのは、4バックで対抗するのが難しいからだ」

 1トップ+2シャドー+2ウイングバックが連動して攻める日本の攻撃力を警戒し、「5バック」で人数を合わせ、対抗したという。つまり、日本の戦い方にオランダは合わせたわけだ。

「日本は屈指の実力を持つチーム」

「もちろん勝ちたかったけど、日本は素晴らしいチームだった。試合は厳しいもので、どのチームが勝ってもおかしくないこのグループにおいて、日本は屈指の実力を持つチームの一つだと思う」

 デヨングの言葉が示すのは、日本が真の意味で強豪国に「対等な脅威」として認識されていたということだ。

 ゲーム展開からも、それを読み解いてみたい——。

〈全2回の1回目/つづく

#2に続く
オランダ戦追加タイムが“大人のチェスゲーム”になった真の意味とは…ファンダイクと冨安健洋が期せずして口にした同じ言葉「それが現実」
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