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なぜ大谷翔平はサイ・ヤング賞“最有力候補”ではないのか? メジャーで無敵状態も…手強い“2人の怪物”の名前「最大の条件は投球回数よりも…」
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2026/06/10 06:01
今季、投手として圧倒的な成績を見せているドジャース大谷翔平
「彼は投手に全ふりするのではなく、もっと打撃にも力を注ぐべき。今のドジャースのチーム構成なら、ワールドシリーズを再び制覇するために彼が圧倒的に優れた先発投手でいる必要はないが、彼が優れた攻撃的選手でいる必要がある。彼がサイ・ヤング賞を狙っているのはわかるけれど、ヤマモト、スネル、グラスノー、ロブレスキ、シーハン、ササキがそろっている」
とはいえ、それでも大谷はMVPの最有力。その上でなお、サイ・ヤング賞に選ばれるチャンスはあるのか。
基準はイニングより「防御率1.00未満」
ESPNのデービッド・ショーエンフィールド記者は「オオタニがこのまま防御率1.00未満を維持しシーズン150イニング投げれば、選ばれておかしくない」と予想し、03年新人王で05年に22勝で最多勝に輝いた元投手で解説者のドントレル・ウィリス氏は「オオタニは十分なイニングを投げることはできないだろうが、もし防御率1.00未満なら彼に票を投じなければならないだろう。今、彼以上に球をスピンさせるのが上手い投手は他にいない」と主張。イニングよりも、防御率1.00未満を重視する声が多くなっている。
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またESPNのバスター・オルニー記者は、
「記者というのは、ナラティブが好きだ。選出にはそうした面も影響する」
と指摘する。メジャー史上でも突出した二刀流として次々と偉業を達成し、その上、投手としても最高栄誉のサイ・ヤング賞も獲得すれば、それは米球界で最高の物語になるというわけだ。同記者は5月25日のポッドキャストでこうも語っていた。
「今季ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票権を持つ記者は気の毒だ。オオタニも十分可能性があるだろうが、有力候補が他にもたくさんいる」
投票権を持つ記者たちは、果たして誰を選ぶのか。大谷も含めた有力候補たちの今後が注目される。
