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「アイスランド側も敬意の花道に」吉田麻也セレモニーこそ森保監督ベスト采配…なぜ取材記者は“W杯が楽しみ”か「選手と監督の言葉が怖いくらいに」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2026/06/01 11:31

「アイスランド側も敬意の花道に」吉田麻也セレモニーこそ森保監督ベスト采配…なぜ取材記者は“W杯が楽しみ”か「選手と監督の言葉が怖いくらいに」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

アイスランド戦で先発出場した吉田麻也

「まず、今の日本代表は、少なくともW杯半年~1年前の時点では、2010年以降最も団結しているチームだと感じているからです。だから、一部の批判の根拠となっている『あれでゆるい空気が生まれる』というようなことはありません」

――それほどまとまっている要因はどこにあるのでしょうか。

「遠藤航選手がキャプテンに就任した時点で、日本代表の行動規範を作ったからです。遠藤選手は最初のスピーチで『W杯優勝を目指して頑張っていこう。そしてそのために、自分に何ができるのかを考えて行動しよう』と言いました。

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 世間ではW杯優勝という目標を掲げた部分だけが切り取られていますが、大事なのはその後半部分。一人ひとりが『優勝するために自分は何をすべきか』を考えて行動するようになったから、今のチームは同じ目線で物事を捉え、行動できているんです」

歴史への敬意がチームを強くする

――日本サッカー界全体の文化という観点でも、このセレモニーに意味があるとおっしゃっていましたね。

「日本サッカー界がずっと抱えてきた課題として、歴史をリスペクトしてこなかったという点があります。少なくとも2024年頃までは、レジェンドが亡くなっても試合前に黙祷をしなかったり、代表引退を決めた選手の功績を十分にたたえなかったりしていました。でも、ヨーロッパではそういうことが普通に行われており、枚挙にいとまがありません。日本との関係で言えば、2013年にセルビアのホームで行われた日本戦でのデヤン・スタンコビッチの引退セレモニーが典型的で、今回の吉田選手とほぼ同じ形でした」

――ミムラさんは以前、釜本邦茂さんが亡くなった際のセレモニーにも触れていましたね。

「昨年8月に、日本代表として最も多くのゴールを決めてきた釜本邦茂さんが亡くなり、その後に日本で行われた最初の代表戦が昨年10月のパラグアイ戦とブラジル戦でした。その両試合の前に、きちんと黙祷とセレモニーを実施したのは素晴らしいことでした。試合後に宮本恒靖会長に確認したところ、黙祷は協会主導で、今回の吉田セレモニーは監督主導で、みんなが納得の上で行われたそうです。

 そして、このアクションが良いと考える3つ目の理由は、チームビルディングとしての効果です。吉田選手をみんなで送り出すという共通の行動は、団結力を高める王道の手段。ヨーロッパのクラブが厳しい体験を共有して結束を強めるのと同じように、日本代表にとっても非常に意味のあるアクションでした」

吉田麻也が語ったセレモニーの真意

――吉田選手本人はどう感じていたのでしょう?

【次ページ】 吉田麻也が語ったセレモニーの真意

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