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「日本人にサッカーができるの?」21歳森保一が“差別する”イギリス人を黙らせた日…「幻の海外組」なぜ森保監督は“マンU経験”を自慢しない?

posted2026/05/31 11:00

 
「日本人にサッカーができるの?」21歳森保一が“差別する”イギリス人を黙らせた日…「幻の海外組」なぜ森保監督は“マンU経験”を自慢しない?<Number Web> photograph by AFLO

1995年、サンフレッチェ広島時代の森保一(当時26歳)。じつは森保は社会人マツダ時代に“マンU経験”をしていた

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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森保一監督というと、マジメで優しそう――そんなイメージがある。だが、それだけでは世界で勝てない。新刊『逆転監督 森保一』(著:木崎伸也)は、2年半以上の徹底取材と複数回の本人インタビューから、森保監督の“したたかな勝負師”としての顔に迫った一冊だ。発売前重版が決まり、早くも話題になっている。そのなかから、21歳の森保一が差別するイギリス人を黙らせたエピソードを紹介する。【全2回の前編/後編も公開中】

◆◆◆

 なぜサンフレッチェ広島から多くの名将が生まれているのか?

 小林伸二、風間八宏、松田浩、上野展裕、森山佳郎、高木琢也、横内昭展、そして森保一。

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 ここまで見てきたように、GMとしてクラブの礎を築いた今西和男が、前身のマツダ時代を含めて「人間教育」に力を入れていたことが大きな理由だろう。「聞く・書く・話す」の実践の場を設け、選手たちの社会人スキルをアップさせた。

 だが、今西の先見の明はこれだけではなかった。日本リーグの多くのクラブがブラジルをお手本にする中、いち早くヨーロッパに目をつけた。オランダ人のハンス・オフトとイングランド人のビル・フォルケスを立て続けに招聘し、選手たちはヨーロッパの戦術を学ぶことができた。

「日本人にサッカーができるの?」

 さらに着手したのがイングランド留学だ。マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるフォルケスに頼み、若手たちをこの名門クラブへ1カ月間留学させる試みを始めた。

 1990年春、21歳の森保はメンバーに選ばれた。1学年上のGK前川和也(現FCツネイシジュニア監督)、同期の河村孝(元レノファ山口社長)、2学年下の喜多健二という計4人だ。

 森保は入団2年目までは一切出番がなかったが、3年目についにブレイクを果たす。89年9月の大阪ガス戦でデビューすると、いきなり2得点1アシストと活躍したのだ。勢いに乗ってそのシーズンは全30節中19試合に出場。一気に評価が上がり、それによって留学メンバーに選ばれたのだった。

 当時のマンチェスター・ユナイテッドの監督は名将アレックス・ファーガソン。トップチームにはブライアン・ロブソン、ニール・ウェブ、マーク・ヒューズ、ガリー・パリスターといったスター選手や、ポール・インスやリー・シャープといった有望な若手など豪華なメンバーがそろっていた。

【次ページ】 「日本人にサッカーができるの?」

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