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体重10kg増も「科学的トレーニングはしなかった」…好調・西武で覚醒の22歳右腕を生んだ高校時代の“海岸での岩登り”「ウエイトもほとんど…」
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byJIJI PRESS
posted2026/05/25 06:01
プロ5年目の今季、リリーフで活躍を続ける西武の22歳・黒田将矢。高校時代は独特なトレーニングで成長を果たしたという
高校時代「科学的トレーニングはしない」
まず薄っぺらい体を逞しくする。スピードと確かなコントロールを獲得するために、合理的な投球フォームを身につける。この2大テーマを掲げて、二人三脚の「本格派投手作り」が始まった。
「食べる量を増やすのは当然のこととして、近くの海岸で岩登りとか、丸太を両手で抱えて走るとか。ウチは、科学的トレーニングはあんまりしないんです(笑)」
太平洋と芝生の美しい種差海岸は、難行、苦行の場となって、非力だった黒田将矢の体躯はぐんぐん強くなっていった。
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「肩甲骨の可動域を広げるのも、ボール(硬球)を全力で地面に叩きつけたり、角度をつけて空に投げ上げたり……まあ、手作りのトレーニングっていうんですか。投げる筋肉のじゃまにならないように、ウエイト(トレーニング)も、スクワットはやりますが、ベンチプレスはほとんどやりませんね」
フォーム作りは、ブルペンで付きっきり。1球1球に答え合わせをしながら、徹底して行なったという。
「うるさいなぁと思っていたでしょうね、きっと(笑)。お互い、我慢比べみたいなものでしたけど、よく辛抱してくれたと思います。種市も、金渕もそうでしたけど」
指導のポイントは「下半身の体重移動」だ。
「まず、軸足で正しく立てているか。股間の真上に頭が直立しているか、まずそこから。私、選手によく『歩行、歩行』って言っているんですけど、一歩歩いてから投げる感覚ですね。はい、内野手のゴロ捕球からの送球も、まさにそうですよね。踏み込む足がかかとから入って、リリースの瞬間に体重がつま先に乗る。そういうメカニズムですね」
