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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
今永昇太「ハマっているのは白身だけの“目玉焼き”」投げる哲学者の独特メンタル術「野球アプリを全削除」「ベットに入ったら“俺はもう寝た”と…」
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2026/05/15 11:05
メジャー3年目、今永の進化とは?
「僕は野球が大好きなので(野球ニュースを)めっちゃ見るんですよ。高校野球や地域のお父さんが撮影した子どものバッティング集もみるんですよ。めっちゃ好きなんですよ。息子の初打席です、みたいなもの(動画)もみるんですよ。高校野球も春も夏もみる。〇〇高校の誰々くん、めちゃいいな、とか。プロ野球の誰が何打数何安打、何回何失点とかめっちゃ見るんです、防御率とか……」
「いらない情報が入ってこなくなった」
野球漬けのライフスタイルもまた、今永の人生だ。球場の外でも野球、そして野球。だが、SNSなど情報過多の時代では、必ずしも有益で役立つニュースばかりではない。
「自分にとっていらない情報も入ってくる。今永の被弾率がナンボだ、とか、次に対戦するドジャースがどれだけ打っているか、とか。それっていらないな、と。自分で調べて知る分にはいいんですけど。知らぬが仏、という意味ではなく、いらない情報が入ってこなくなった」
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こうして、今永は大好きな野球ニュースを自ら失うことと引き換えに「今に集中する術」を得た。“外野の声”をシャットアウトした効果はてきめんだった。
反省材料もある。4月26日のドジャース戦。5回1/3を投げ、6安打5失点(自責点4)、3四球を与え敗戦投手になった。
「良くなかった理由としては、(ストライク)ゾーンに投げたら打たれるかもしれないとか、相手の打線やネームバリューを余計に考え過ぎてしまった。(投げるコースが)1個浮いたらどうしようという、それまでの試合はできていた『過去も未来も考えず今に集中する』ことが少し薄かった」
相手が2年連続のワールドシリーズ覇者なら、そう思ってしまうのも無理はない。しかし、今永には後悔が残った。王者に“立ち合い負け”してしまったことが、己に立ち返るキッカケになった。

